いくら体力があっても無理!

このように、朝までコースが当たり前の20代半ばまでは、夜道を歩けばセックスのチャンスは幾らでも転がっていました。いや、いまだって12時間も飲み続けていれば、セックスのチャンスはそれなりに転がっているのでしょう。しかし、それができなくなるのです!

30歳を過ぎた頃から、終電帰宅するようになった筆者。電車を逃したら、タクシーに乗ってでも帰宅するようになりました。「男とイチャイチャするよりも、布団とイチャイチャしたい!」……この思考が30代ということなのでしょう。

そして30代も半ばに差し掛かると、終電まで飲み続けることすらできなくなりました。具体的な数字で言うと、2~3時間でギブアップです。幸い、飲み屋さんってだいたい2時間か3時間までという制限を設けているケースが多く、「早く店員さん、『お時間ですけど』って言いに来ないかなぁ」と待ち遠しくなるくらい。飲み屋さんを出て、「帰る? 2軒目行く?」と提示されても、即答で「帰ろうか」と言うようになりました。

今となっては、1人で飲むときはもはや1時間が限度です。行きつけのバーでも、「美佳子さん(筆者の名です)ってサッと飲んでサッと帰りますよね」と指摘されちゃうほど。

筆者は、同年代の女性に比べると、確実に体力はあるほうだと自負しております。毎日8キロも走っているのですから、そりゃもう体力モリモリですよ。だのに、こんなにも夜遊びを「キツい」と感じているわけです。歳をとるってリアルだなぁ……。

まだまだ夜遊びがへっちゃらなピチピチギャルの皆様! いまは信じられないかもしれませんが、やがて夜遊びがキツいと感じる時期が訪れます。こればっかりは、どれだけ体力強化を図っても逆らえない現象です。だからこそ、夜遊びがへっちゃらなうちは、じゃんじゃん夜遊びしたほうが良い! そして夜遊び経由のセックスから、色んなことを学んで、セックスしたくらいで好きになっちゃわないようなメンタル強化に励んでください。体力強化よりもメンタル強化が、男女関係活性化には必要なのだと思います。

Text/菊池美佳子

初出:2017.08.14

次回は <なぜ「好きな人」との初体験にこだわるの?ヤリマンが抱く疑問>です。
『恋愛メディアがひろってくれない 童貞の疑問を解決する本』書籍化を記念して「処女の疑問を解決する記事」特集も組んだAMでしたが、まだ答えていないのが「ヤリマンの疑問」!菊池美佳子さんが出した「なぜ好きな人との初体験にこだわるの?」という疑問とその答えは?