「以心伝心」は幻想

 運動会の徒競走を思い出してみてください。
個人の100M走と二人三脚の100M走。
個人競技では、自分が何等に食い込めるか予測ができても、二人三脚では、そうはいきません。
相方が自分の足を引っ張ったり、のんびりだったり、せっかちだったり、ペースが合わなくてイライラしたり、息がピッタリな隣のペアが羨ましくなったり、そもそもやる気が起きなくてスタート地点に立てていないペアもいるかもしれません。
ふたりで息を合わせて、タッグを組み、転んだら手を差し伸べて、ゴールを目指す。ゴールしたらふたりで喜びを分かち合う。
これって、セックスでのオーガズムと似ています。
そのためには、お互いの個性を知り、折り合いをつけ、息を合わせるコミュニケーション能力が必要になってきます。
耳が痛い話ですが、セックスに、「以心伝心」「言わなくてもわかる」を望むのは幻想です。
「これが好き、これは苦手」と意思表示をしていくことは、オーガズムフル・セックスには、避けて通れない道なんです。
まずは、ふたりのコミュニケーション・レベルを確認してみましょう。

☑「セックスってふたりにとって大事なことだよね」とコミットしている
☑パートナーとセックスの話や下ネタで盛り上がれる
☑セックス後に「振り返り」ができる。ピロートークが好き。
☑「痛い」「今日はしたくない」は、角を立たないように伝えられる
☑「このグッズ使ってみたい」など、相手に引かれずに「こうして欲しい」を伝えられる

 あなたは、いくつチェックがつけられましたか?
ひとつめからつまずいている人もいるかもしれません。