家族が応援してくれる理由

 我が家は、父方、母方、どちらも祖父母の代からオールB型のサラブレッド家系。
そのせいか、家族は、みんなワンマンで、家族それぞれの生き方に干渉しない人たち。
「私が何をしても、両親は、自分のことを応援してくれる」という絶対的な安心感を持っていたので、大学の卒業論文のテーマを「女性のマスターベーション」に決めた時も、サラッと告げることが出来ました。
当時、全国紙の新聞にその論文と私の写真が掲載される際、「名前は、仮名にしてくれないか」と言われましたが、その程度。

 それでも、本格的にラブライフアドバイザーとして活動し始めてはじめの2年間は、「アロマセラピストの仕事をしている」と伝え、家族に隠して活動をしておりました。
大学の研究と本格的に仕事として取り組んでいくことには、重さが違いますし、自分の中で仕事の成果を目に見える形にしてから伝えたいと思っていたからです。
家族へのカミングアウトのタイミングを見計らっていました。

 2010年に1冊目の共著が出版された機会に、カミングアウトする決心がつきました。
まずは、母から。
母は、昔から文章を書くのが好きな人で、素人ながら、エッセイや川柳がコンクールに入賞して、書籍に収められています。
「自分の本を出版する」ことが夢の母なら、娘の活動内容よりも、「娘が本を出した」という成果にフォーカスするだろうと思ったからです。

 それに、母は家族の伝書鳩的な存在なので、私が手を下さなくても、父や兄弟にも私のことが自然と伝播するだろうと見込んでいました。
結果、私の思惑通りに、家族に面白がられながら、活動を応援してもらっています。
自分の一番身近な家族、パートナー、友人に支えられていることは、本当にありがたいことです。

 今回は、深いい話でまとまってしまいました。
次回は、また過去に戻ります。小学生になったオリちゃんが、クラス全体を巻き込んだエピソードです。
どうぞお楽しみに!

Text/OLIVIA

次回は<性教育絵本を読んでるところを見られた!→クラスを巻き込んだ性教育へ>です。
幼少期に体験する性の目覚め、タイミングやきっかけは人それぞれさまざまですが、ラブライフアドバイザーとなったOLIVIAさんの最初の性体験は「性教育絵本」。実際のところ性教育は大事なことながらおろそかになりがちですが、図書室への出入りを知った担任の先生がしてくれたのはとある素敵な行動でした。