「Don’t take it personally!」

 友達に相談するとこんなアドバイスをもらった。
その通りである。
誰か一人に嫌われたくらいで自分のせいにする必要はない。
ただ単に自分が相手のタイプではなかったのかもしれない。
あくびをしていたのは寝不足だったからかもしれない。
適当に会話をあしらわれたのは、相手がシャイだったからかもしれない。
デートの最中に携帯ばかりいじっているのは、仕事に追われていたのかもしれない。
合わない人とは何をしたって合わないのかもしれない。
相手に合わせて自分を変える必要はない。
こんなデートの結果で自分の価値は決まらない。

「今日はありがとう!」

 沈黙だらけのデートの後、挨拶のメールを送った。
デートやセックスの後は必ずお礼のメールを送ることにしている。
セックスが良くなかった時も、デートが喧嘩で終わっても、挨拶のメールは欠かさない。
自分なりのリスペクトだ。
こうやって出会えて、時間を共有できるのはステキなことである。

 返事はもちろんなかった。ちくしょー!

Text/キャシー