もしも嫉妬心がモンスターなら、調教して従順なペットにしてしまえばいいのだ。
どんなに問題だらけの犬も、あきらめずにトレーニングを重ねれば素直な犬になれるという。
自分自身をしつけるのも可笑しい話だが、嫉妬心に負けて周りを巻き込むよりはずっと良い。
心の中に焼き餅の形をしたペットが住んでいると想像すれば、少しは癒されるかもしれない。
そのモンスターがリアルな感じかゆるキャラかは、お好みで。

 嫉妬心を無視したり、蓋をしようとしたり、逃げようとしたりしても意味はない。
何をしたって、感情は魔法のようには消えたりしない。
まずは、素直になって嫉妬しているということを認めよう。
認めた上で、嫉妬している自分に優しくなろう。
誰だって嫉妬するんだから、そこで自分を責める必要なんてない。
肝心なのはそこからだ。

 嫉妬心に素直になれたら、次はどうして自分が嫉妬しているのかを客観的に分析してみよう。
嫉妬している時、他にどんな感情を抱いているのかにも注目してみよう。
大抵の場合、それだけで自己解決できてしまう。
もしくは、やきもちを妬いている相手に素直に自分の気持ちを伝えてみればいい。
相手を責めるわけではなく、あくまで問題解決を目標に対話しよう。
そんなシンプルなステップで問題が解決出来るなんて美味しすぎる話だと思われるかもしれないが、そこは騙されたと思ってぜひ試してほしい。

 嫉妬心はきっとこれから死ぬまでお世話になる感情だろうから、できれば仲良くなっておきたい。
親友じゃなくてもいいから、せめて挨拶ができる仲にはなりたい。
大事なのはその嫉妬心ではなくて、あなたがどうありたいかなのだから。

Text/キャシー