間違いだらけのセックスでもいいじゃない

LGBT ゲイ キャシー カナダ トロント 2CHOPO 恋愛 キャシー

「どうすればいいかマジでわからない」

 セックスの最中、そんな壁に打ち当たることがよくある。
ありとあらゆる男と遊んできたはずなのに、次の一歩がわからない。
あんまり硬直していると、向こうに気付かれてこれまでに築いたセクシーな空気が台無しになってしまう。
しかし、もうやることは一通りやった。ここからどう動けばいいのだ。
頭の中は真っ白。早く顔も真っ白になってことが終わればいいのに。
冷や汗が止まらない。
思えば、この感覚は初めてではない。
学生時代、授業中にも冷や汗をよくかいた。

 大学卒業も間もない頃、留学に備えて今更英語のクラスに参加した。
周りはみんな自分より若い。それなのに英語ペラペラだ。
そんなことを気にしてたら、急に先生から質問をされた。
しかし、周りの視線が気になってなかなか答えが出てこない。
自分の答えには自信がない。
間違ったことを言って笑い者になるのは嫌だ。
どうすればいいかマジでわからない。
沈黙のまま考え込んでいたら、余計に注目を集めてしまった。
カチカチに固まった自分に気付いたのか、その先生はこんな言葉をかけてくれた。

「正解なんて心配しなくていいから。君の意見を聞かせてよ」

 そんな風に言われたことなんてなくて、ビックリした。
いつもの授業なら、正解を得た人が褒められて、間違えた人はスルーされるか、周りから笑われる。
下手すれば落第だ。
だからできるだけ正解をもらおうと必死だった。
そんな正解が持ち上げられる教育で育ってきて、いきなり自分の意見を聞かれたって余計困る。
自分の意見と正解は一緒じゃなくてもいいだなんて、誰も教えてくれなかった。
授業の後、その先生が話しかけてきた。