10年以上セックスコラムを書いてきてわかったこと/BETSY

気がつけば600本目を超えていたこの連載も、残すところあと3本となりました。セックステクニック、性欲、セフレ、セルフプレジャー、オーガズム、ラブグッズ、セックスレス。振り返ってみれば、本当にたくさんのコラムを書いてきました。改めて思うのは、セックスって思っていたよりもずっと奥が深いです。そして、思っていた以上に「セックスはこうであるべき」という謎ルールが多いです。そんな私が、長年セックスコラムを書いてきてわかったことを5つにまとめてみます。

①「正しいセックス」なんてどこにもなかった

「ベッドではこうするべき」「男性にはこうすれば喜ぶ」など、世の中にはセックスの“正解っぽい”ものがたくさんあります。誰に習ったわけでもないのに、教科書に書かれてあったかのように、皆その“正解っぽい”セックスを目指します。しかし、当然ながら体も性欲も人それぞれ。日によっても相手によっても変わります。昨日の相手に大絶賛されたことが、次の日の相手にも喜ばれるとは限りません。昨日イケたことが今日はくすぐったいだけってこともあります。考えれば考えるほど、“正しいセックス”も“いいセックス”もわかりません。結局、自分たちが「今日なんかいいじゃん」って思えたら大成功なんじゃないでしょうか。

②一番のセックステクニックは“テクニック”じゃなかった

長年テクニックについて書いてきた私が言うのもなんですが、技を100個知っている人が、必ずしもセックス上手とは限りません。もちろん、技を100個知っていれば2割くらいは役に立つかもしれないので、持っていて損はありません。ただ、セックスが上手い人って、技の種類が多いとか持ってるブツがいいとかじゃなくて、相手がどう感じているのかを想像して共感できる人なんですよね。そういうセックスの上手さを持っている人も、生まれ持った才能ではなくて、ただひたすら相手を観察して、呼吸や表情を読むという地味な作業がベースです。それから適切に声をかけて感じ方をチェックすることも必ずやっています。観察・想像・共感・コミュニケーション。舌の動きとか手のひねり方とかではないんですよね。

③女性はもっとイキたがっていい

この十数年の間に私が一番考えたことは女性のオーガズムかもしれません。「セルフ開発が大事」「オーガズムは自力でつかみ取る」「でもイクことだけがセックスの目的じゃない」と、やや矛盾することも言ってきました。でも、全部本当です。オーガズムだけがセックスの目的ではないし、一歩間違うとセックスのよさを見失うこともあるけれど、それでもオーガズムは追い求める価値のある素晴らしい経験です。男女のセックスでは、女性のオーガズムが男性ほど重要なものとして取り扱われていない現実があります。どちらかというと、女性のオーガズムは女性のためというより、雰囲気を盛り上げるためや相手を喜ばせるためのものとして見られている気もします。そんな空気をぶち壊していくためにも、女性自身が自分の快感を過小評価しないことが大事です。もっとイキたがっていいんです。「いつか絶対に中イキしたい」「今よりもっと気持ちよくなりたい」と快感を追い求めていきましょう!