下着はヒョウ柄でもええじゃないか!当たり前が書かれていないAM/菊池美佳子

2012年に爆誕したAMが今夏、14年の歴史に幕を閉じます。私がAMで連載するようになったのは2013年からなので、オープニングスタッフではないのですが(って書くとコンビニのバイトみたいだな)、自分が携わる前からAMの存在は知っていました。

当時は、いわゆる恋愛ウェブメディア全盛期のご時世! その数ある恋愛メディアの中でも、AMはしょっぱなからブッ飛んでいました。ひと言でいうと、「当たり前のことが書かれていない」のです。ニュアンス的には、王道の恋愛メディアでは「初セックスは薄ピンクの下着が鉄板!」と書かれているならば、AMだと「ヒョウ柄でもええじゃないか!」みたいな(あくまでもイメージです)。

当然(!?)、記事を寄稿しているライター陣も売れっ子さんばかりで、「そりゃ面白いはずだ」「私もいつかAMで書いてみたいなぁ」「まぁ私には無理か」など、様々な思いを抱えながら、イチ読者として拝読する日々でした。

なので、ある日突然「執筆のご依頼はこちら」と掲げていたメールアドレスに、「AMです」「うちで書いてみませんか?」と連絡を頂いた時は、そりゃもう飛び上がるほど嬉しかったことを覚えております。

当時は確か、編集部がヒカリエの中に入っていて、初・打ち合わせの場にはめいっぱいオシャレして赴いたものです。いま思えば、ミスユニバースじゃないんですから、書き手の私がオシャレする必要は1ミリもなく……でもまぁ、それくらい嬉しかったということです。

13年間で6つの連載を…

そんなこんなで始まったのが、「セックスMyルールを見直そう」という趣旨の連載でした。その後、この13年間であれやこれやと趣向を変え6パターンの連載をさせていただいております。なお、【ミカコちゃんに叱られる】の前は【しくじり熟女 私みたいになるな】でしたっけ。「お前はテレビ番組にあやかるのが鉄板なのか?」とツッコまれそうですが、そうじゃない連載タイトルもちゃんとございまして……。

例えば、【とある夜の教訓】といって、「こんなオトコとこんなセックスをしました、読者さんも同じようなことあるかもしれないけど、気にしないでね」みたいな主旨の連載です。この連載に関しては、編集者さんと我々書き手の新年会にてファーレンハイト氏から、「ええと、【私の上を通り過ぎたオトコたち】を書いている人ですよね?」と言われ、「当たらずとも遠からずだな」と思ったこともありましたっけ。

ああっ、最終回だと言うのにしょーもないことを書きたくなってきました! そう、【とある夜の教訓】の連載中に……ですよ! 記事を読んだ過去のオトコから、「あの記事って俺のことだよね?」と、しれっと連絡が舞い込んできたのです。10年も昔のオトコから連絡が来るとは……AMの影響力や恐ろしや! 

ああっ、文字数も限られているのに「会ってどうなったか」を書きたくなってきました! 手短に書きます。会ってイタリアンみたいな店で酒を酌み交わし、「じゃ……」と解散しようとしたところ、しれっと当たり前のようにホテルへ誘ってきたのです! あ、ありえない……。10年も経っているのに、何年経とうがヤレるという永久パスポートでも持っているつもりなのでしょうか? 

いや、これが仮にイタリアンにて私から「10年ぶりに会えて胸キュンしちゃった」的な雰囲気を出しているならまだしも……ですよ。そんな空気感は1ミクロンも出していないのです。だのに、久々に1回会っただけでヤレると思うとは……。世の中にこういう類のオトコが多いからこそ、【しくじり熟女 私みたいになるな】の前には【オトコを甘やかすな】という連載をしていたわけですよ! 

AMをご愛読いただいた読者さまに

以上を踏まえ、これまでAMをご愛読いただいた読者さまには、AMが終わった後も、世にはびこるクズ男子にはくれぐれも注意していただきたいと願う所存です。もちろん、世の中にはクズじゃない男子もちゃんと存在します。

見極めが難しいところでもあり、また序盤はクズじゃなかったのに、クズへとなり下がるパターンもあるんですよね。まあ、その点に関しては、「尽くし過ぎる」が原因の大半を占めると思っております。愛する殿方に尽くしたいと思うのは純粋な乙女心ではありますが、いや「尽くす」こと自体は良いのですよ。「尽くし過ぎる」と、そこに「好意にあぐらをかかれる現象」が爆誕してしまうので、何卒ご用心を。

最終回なのに、なんか普通の終わり方になってしまった……。まあ、それも含めてAMらしいってことで! 

Text/菊池美佳子