一旦落ち着く時間を作ろう

結婚をしようと思って一時的にハイになったり、ブルーになるのは、出産前後にハイになったりブルーになったりするのと近いところがあります。

出産後は肉体的にかなりへこたれてますから、産まれた子どもの相手を四六時中することになると、産後うつになる人もいます。

結婚だって、いざ式が終わって相手と顔を合わせて生活し始めるわけですから、結婚後うつみたいなことがあってもおかしくない。

結婚前後に「この人と結婚してよかったのか?」と悩んでいるとしたら、友達に素直に気持ちを話してみて、一旦落ち着く時間を設けたほうがいいですね。

「やーめた」もいいけど、摺り合わせも

落ち着いてみて、冷静な視点で「やっぱり、この人はないわ!」と思ったとします。そのときどうしたらいいのか。

色々な決断をして、お金をかけた後だと、その苦労をした分、「どうにか取り返さなきゃ!」「私の判断は合ってるに違いない!」と思いがちです。誤ったことでも続けてしまう。

どうしようもない状況になってからよりも、傷が浅いうちに、結婚を取りやめるという判断は十分合理的です。

ただ、冷静な視点があるなら、その状況でこそ、夫婦の間での摺り合わせをしたいところ。

相手に大きな問題がなくても、結婚後に揉めることはあります。

相手の問題ではなく、自分が結婚に夢を見すぎていて、思い通りにならないからと別れるとしたら、何度結婚しても上手くいきっこありません。

相手に不満がある、思い描いた結婚と違う……それが分かったときこそ、摺り合わせをしてみるときです。お互いに歩み寄れないか、改善できないかを話し合ってみる。

それでもギャップが埋めきれず別れたとした、摺り合わせをした経験は再婚するときはもちろん、人付き合いをする上でとても有益です。

あ、もちろん、相手がDVをするというなら話は別ですよ。そのときは早く逃げましょう!逃げるのは恥でも悪いことでもありません!

Text/斗比主閲子