【3】有言実行を心がける

とにかく「言ったことはやる」というのが重要だ。有言不実行よりも不言不実行の方がマシだ。これは仕事だろうがプライベートだろうが、有言不実行の者が多いからこそ心がけるべきことだ。

仕事においては、「今度コラボして何か面白いことやりましょうよ~」みたいなことを言いがちで、プライベートにおいては「今度飲みに行きましょうよ~」みたいなことがある。だが、この「今度」というのが曲者である。

「今度」は来ない。コラボ企画の場合であれば、「じゃあ、次お会いできるのはいつですか? 私は来週の火曜日と水曜日はほぼ全部空いております。火曜と水曜で〇〇さんが空いているときに、お互いのアイディアを企画書に落とし込んでそこで打ち合わせしませんか!」とやるべきだ。

飲み会の話にしても「私が5月で空いているのは、7日~9日、13日~15日、21日~23日、27日~29日です。申し訳ありません、金曜日と週末の土日は毎週無理なんです」と大丈夫な日をすべて開示してしまう(ちなみにこれは私自身のリアルなスケジュール)。これにより「この人は本当に私と会いたいんだな」と思ってもらえる。すると、「この人は口だけ男(女)じゃない」ということで信頼を得ることが可能だ。

こうした場合、日程が決定したら「行けたら行きますね」というのは最悪の対応である。何があろうとも「先約優先」を心がけるべきなのだ。何かが決まった後により楽しそうな話や、より儲かりそうな話が来たとしても、とにかく先約優先! 

【4】人を紹介する+より多くの人を巻き込む

これについては【3】とも関係してくるのだが、「〇〇さんを紹介してくださいよ~」や「××という企画をやりたいのですが、ピッタリの人物を紹介してもらえませんか?」と言われることがある。
ここのマッチングがうまくいくと「本当にいい人を紹介してくれてありがとうございました! 彼(彼女)、すごい優秀ですね!」と頼んできた側からは後日言われ、私が紹介した人は「本当にいい仕事をいただけ嬉しいです! ありがとうございました!」といった形になる。これにより、2人からの信頼を一気に得られ、人望が増すのである。

あと、私はこの3年ほど「くらたま会」という謎の会の幹事の一人をやっている。というか、2人しかいない幹事の1人である。漫画家の倉田真由美さんが、時々招聘する会で「なんか楽しそうな人を中川さん集めてよ!」と言われ、毎度倉田さんと私がさまざまな人に声をかけ、飲み会を開催している。
ここで呼んだ人と倉田さんがその後も会ったりして「あの人、最高ね!」などと言われるとこちらも実に嬉しい。かくして「あなたが呼ぶ人はいい人ばかり」といった人望が得られるし、参加者からもお礼を言われるのである。

【5】即座に行動を移す

上記【3】と【4】と関係しているのだが、昨年11月、上智大学の学園祭・ソフィア祭のイベントに登壇した。このときに同大を卒業した女性が参加し、終了後に声をかけてくれたのだが、彼女は名古屋の会社に勤める人だった。彼女の上司は私の大学のクラスメイトだったのである。
田中というクラスメイトなのだが、彼女は「ソフィア祭に行く、と田中さんに伝えたところ、『オレのクラスメイトの中川ってのが出るらしいから行ってみたら』と言われたんです! 会いたがってましたよ!」と終了後に挨拶をしてくれた。

そこで「だったらオレ、名古屋行きますよ! 何人か名古屋遠征に誘いますので、飲みましょうよ!」と言い、すぐに名古屋で田中と彼女と会いたい人を募ったところ、コピーライターをやっているこやま淳子さんが乗ってくれた。

彼女とその夫とともに名古屋へ行き、あとは名古屋に住む「うんこなうJAPAN」という友人と、そのときたまたま名古屋に滞在していることが分かっていた愛知トリエンナーレの総監督・津田大介さんも合流し、食事会をした。
これ自体が非常に楽しかったのだが、なんとこやまさんは、ソフィア祭に来てくれた彼女と私のクラスメイトの田中と意気投合し、今や彼らと一緒に名古屋で仕事をしているのである。

かくしてこやまさんからは、「あの会をパッパッパッと進めてくれたお陰でこうして仕事ができました」と言ってもらえた。