時代を変えるのは、いつも女性『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』

 原作は、ニューヨークタイムズ紙の書籍ランキング103週連続ランクインしたベストセラー小説。
1960年代の米ミシシッピで、アングロサクソン系アメリカ人(白人)女性とアフリカン系アメリカ人(黒人)メイドたちが旧弊な街にもたらした大きな時代改革をユーモアたっぷりに描きました。
主人公スキーターを、『アメイジング・スパイダーマン』の出演も控える期待の若手女優エマ・ストーンが演じ、メイド、エイビリーンは『ダウト~あるカトリック学校で』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたヴィオラ・デイヴィス。

 大学を卒業したスキーター(エマ・ストーン)は作家を目指しつつも、地元ミシシッピ州ジャクソンの町に戻って新聞社に就職。
初仕事は、家事に関する記事だったため、育ての親といってもよい実家のメイドのコンスタンティン(シシリー・タイソン)にアドバイスしてもらおうと考えていた。
ところが、実家には彼女の姿はなかったのだ。 母シャーロット(アリソン・ジャネイ)につめよるスキーターだったが、彼女は言葉を濁す。
スキームは、友人エリザベス家のメイド、エイビリーン(ヴィオラ・デイヴィス)にも話を聞くが彼女たちを取り巻く劣悪な環境と、社交ばかりの母親たちに疑問を抱き始める。
そして、スキーターは、彼女たちにインタビューをして、メイドが陥っている現状について一冊の本にすることを決意。
ただ、メイドたちは世間の目を恐れて、一様に口を閉ざす。しかし、あるひとりの女性だけがインタビューに答えてくれることとなり、それは後に大きく社会を変えることとなる。

 この映画には、激しい怒りや、暴動、テロは一切でてきません。
女性たちが自分たちの手で優しくひそやかに、世界を大きく変えてしまう物語です。
女性はその気になれば、大きな社会的問題も、暴力に訴えることなくさらりと乗り越えることができてしまいます。
この清々しい作品にならって、アナタも女性ならではの強さ、しなやかさを思い出してみて。
本当は弱虫で折れやすい男性にとっても、女性のそういう部分はとっても魅力的なんですよ♪

3月31日(土)より、TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー

原作:キャスリン・ストケット

監督・脚本:テイト・テイラー キャスト:エマ・ストーン、ジェシカ・チャステイン、ビオラ・デイビス、ブライス・ダラス・ハワード、アリソン・ジャネイ、オクタビア・スペンサー

配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン 

宣伝協力:ミラクルヴォイス

原題:THE HELP/2011年/アメリカ映画/146分

原作:「ヘルプ 心がつなぐストーリー」集英社文庫刊

Text/AM編集部