社会に排斥されながらも注がれる愛情

わたしはロランス グザヴィエ・ドラン メルヴィル・プポー スザンヌ・クレマン ナタリー・バイ アップリンク たけうちんぐ トランスジェンダー

 冷たい視線に晒されようが社会的に排除されようが、彼自身は変わらない。

「わたしはロランス」
この邦題が意味するものとは何か。ロランスがロランスであることを一貫する覚悟と、フレッドへの想い。それに触れたとき、単にトランスジェンダーを描いた作品ではなく、人間の壮大な愛を描いた作品に思えてしまいます。

 映画で描かれる愛はこれまでに、国境、人種などあらゆる障害を乗り越えてきた。そしてついに、映画の愛は性別すら越えてしまったのです。

9月7日(土)より、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー

監督:グザヴィエ・ドラン
キャスト:メルヴィル・プポー、スザンヌ・クレマン、ナタリー・バイ
配給:アップリンク
原題:Laurence Anyways/2012年/カナダ=フランス映画/168分
URL:映画『わたしはロランス』公式サイト

Text/たけうちんぐ

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