作家は書けなくなったら精霊に怒れ! まんしゅうきつこさん&田房永子さん イベントレポート(前編)

まんしゅうきつこ×田房永子対談 スピリチュアル (左)田房永子 (右)まんしゅうきつこ

――『アル中ワンダーランド』(扶桑社)、『ハルモヤさん』(新潮社)で、人気ブロガーから一躍大ヒット漫画家になったまんしゅうきつこさんと、『男しか行けない場所に女が行ってみました』(イースト・プレス)、『母がしんどい』(KADOKAWA/中経出版)などで女性をめぐる社会のありようを鋭く見つめる田房永子さん。
一見、ジャンルも作風もまったく違う2人ですが、雑誌の対談で会って以来、意気投合し、今ではプライベートでも親交を深める仲だとか。

 そんな2人が、去る7月31日にトークイベント「きつこと永子の2人会〜旦那と宇宙とダウジング〜」を青山ブックセンターで開催しました。
会場では、「苦手意識や嫌悪感のある人もいるから……」と、これまで人前やメディア取材では避けてきたというスピリチュアルの話を初披露。いかがわしい、うさんくさいと思われがちな精神世界と、適切な距離を保ちながらうまく付き合う2人の興味深いやりとりの一部を、前後編の2回にわたってお届けします。

まんしゅうさんと会ったら田房さんのチャクラが開いた!?

田房永子(以下、田房)

まんしゅうさんとは、初めて会ったときから、“ずっと前から友達だった”みたいな感じがしたんですよね。

まんしゅうきつこ(以下、まんしゅう)

わたし、秋元さんっていう友達がいるんですけど、彼女と初めて会ったときも、あまりに話が合いすぎて5時間くらいずーっとしゃべってたんです。田房さんには、そのときと同じような感覚を感じました。

田房

秋元さんって、あのまんしゅうさんのブログに出てくる「早くホヤを食いてえ~」の人ですよね。光栄です!

まんしゅう

しゃべり方とか性格とか、ちょっと近いかも。

まんしゅうきつこ×田房永子対談 スピリチュアル アル中ワンダーランド まんしゅうきつこ (著)
田房

わたしは、まだまんしゅうさんと面識がないときに『アル中ワンダーランド』を読んで、宇宙人とかクリスタルチューナーの話が出てきたので、「あれ?そっち側の人なんだ!」と思ってうれしくなりました。

ちょうど薔薇の季節で、周りの家の奥さんたちが庭先で花の手入れをしていたんですが、まんしゅうさんも庭いじりが趣味だと書いてあったから「近所に住んでたら楽しいだろうなあ」ってなんとなく思ったんです。そしたら、まさにその日の夜に「まんしゅうさんと対談しませんか」という打診のメールがきたから、びっくりしましたよ。

まんしゅう

田房さんとは、そういうシンクロみたいな偶然がめちゃくちゃ起こるんですよね。田房さんがうちに遊びにきたとき、「わたし実は、モルダバイトって石を買おうかと思ってて」と話したら、「え、わたし今日、買おうかどうしようか迷って、ネットでずっと調べてたところ」って言われて。

田房

モルダバイトっていうのは、知らない人はまったく知らなくていい石なんですが……。

まんしゅう

あらゆるパワーストーンの中で、一番クセが強いと言われている石なんですよ。瞑想するときに、これを眉間にセロテープで貼っておくと、チャクラが開きやすくなるっていうのを聞いて、ずっと買おうと思ってたんです(笑)。

田房

パワーストーン好きな人たちは、「石酔いする」とかよく言いますよね。石を「この子」って呼んだりもするんですけど、そういう人たちにとって、モルダバイトは「この子は手強い」っていう石みたいです。

まんしゅう

わたしもずっとそう聞いていたので迷ってたんですけど、田房さんが「これは買えっていうメッセージかもしれないね」と言うので、その日の夜に買いました。

田房

そんな話ばっかりしていたら、わたし、帰り道でチャクラが開くというか、頭頂部っていうか前頭葉のあたりがパッカパッカに開いてる感じがして、スースーする感覚になっちゃったんですよ。宇宙のことに詳しい人と話してると、たまにそうなることがあって。

まんしゅう

帰ったあとに、田房さんからすごい長文のメールがきたんです。「たぶん私、少しチャクラが開いたかもしれない」って。その感覚を説明した絵が添付されてきて(笑)。

田房

自分なんてチャクラが開くような人間じゃないって思ってたから、これまで何度かそういう状態になっても放置していたんですけど。

あまりにバカバカ開いてるのでネットで調べてみたら、やっぱりチャクラが開いた人は、みんな「バカバカ」とか「スースー」とか、わたしの感じ方と同じ擬音で表現していて。仕方ないから、これはもうチャクラが開いたんだと認めることにしました。こんなこと、普段誰にも言わないんですけど(笑)。

まんしゅう

わたしの周りの人も、こういう話が大嫌いなので普段は全然しません。ダメな人は本当にダメで、受け付けないので。とくに弟は、わたしがそういう話をすると「目を覚ませ!」ってビンタしてくるんですよ(笑)。「俺は一切信じないからな」って。

田房

うちも、旦那がまったくそういうのに興味ないから、言うのは恥ずかしいですね。でも、そういう不思議なことって、普通に起こるんですよね。

わたしは出産した後、人影みたいなのがめちゃくちゃ見える時期があって、視界を変えると必ず出てくるんです。そういうのに詳しい友人に聞いたら、それは霊だけど気にする必要はないって。人影が見える時期は、街を歩いていてもなぜかすごく人に絡まれるんですよ。おばあさんに「邪魔よ!」って怒鳴られたり。

まんしゅう

妊婦のときは?

田房

妊娠中は逆になかったんですけどね。そういう時期がこれまでに3回くらいあって、わたしの中でそれは“アセンション(次元上昇)”的な、自分の中の転換期なんだと思うようにしました。変なことがあっても、「ああ、今はその時期ね」みたいな。じゃないと怖いから(笑)。