疑心暗鬼はキリがない

SNSが関連して社会問題に発展するニュースをよく耳にするように、世界中がSNSの在り方について模索している最中なんですから、一個人であるわたしたちがSNSとの付き合い方で試行錯誤するのなんて当たり前なんですよね。
でも、SNSに限らず、いろんなやり方や価値観が存在する場で、自分の考えを誰かに押し付けてしまうのは何においてもよくないことだと思います。
たとえ他人のやり方になんらかの思うことがあったとしても、自分の思い通りに他人を変えたりコントロールしたりするのは到底無理な話なんです。

たしかに、学生時代にクラスメイトにTwitterで陰口をたたかれていたのはつらかったと思います。こうやって、今の悩みが生じる原因にもなっているのですから、ひどく嫌な思い出ですよね。
そういった自分の心が悲鳴をあげてしまうようなものとは、距離をとった方がいいと思っています。
もちろん、その最中は自分の置かれている状況に気づけなかったり、声を上げて助けを求めることに躊躇してしまうこともあると思います。
これもまた、難しい問題なんですけどね。
でも、過去のつらい出来事が今の悩みに繋がっていて、そこから離れるという選択肢が目の前にあるのなら、Twitterをすっぱりやめるというのも手です
10年近くTwitterをやっているわたしが言っても説得力に欠けるかもしれませんが、Twitterをやめたって死にませんし、なにも困りません。
わたしも、しんどくて楽しく使えそうにないときは、心が回復するまでTwitterとは距離を取っています。

ただ、今の気持ちのままTwitterをやめたところで、気持ちは楽になれど相談のテーマである「彼を信用するためにはどうしたらいいのか」という質問の答えにはなっていないので、それについてお話しさせていただきます。

相談文にも書かれているように、「全てを知ろうとしたところでいいことはない」とわたしも思います。
ただ、あなたが言っているのは、あなたの知らない彼の部分を暴くことで「元カノの情報を得てしまうのでは?」「束縛しているように思われちゃうのでは?」という、即時的に生じる問題を指しているように思いました。
もちろん、その可能性も決してゼロではないと思いますが、わたしが言いたいのは、「そのあと長く続いてしまいそうな疑心暗鬼」についてです。
たとえば、あなたが意を決して彼に他に使っているTwitterのアカウントと聞くとしましょう。それに対して、彼が素直に教えてくれたとします。
その時点であなたは、不安を完全に消化できますか?
「他にもわたしに教えていないアカウントがあるんじゃないの?」「わたしに教える前に都合の悪い内容のツイートをあらかじめ消したんじゃないの?」などと思ってしまいませんか?
また、もしも彼が教えてくれたアカウントのフォロー/フォロワー欄に元カノらしき人がいたとしましょう。
そうなれば、さらに知りたくなって「どういう関係なの?」と追及を重ねてしまうかもしれません。
いくら彼に「今はただの友達だよ」と言われたところで、きっとそこで安心することはできず、「隠れてDMでやりとりしてるんじゃないの?」「今でもまだ元カノのことが好きなんじゃないの?」などと、知りたい気持ちは増幅していくことが考えられます。
疑心暗鬼って、キリがないんですよ。