痛い目に合うのをわかっていて放っておくのか！
家族なのにそれは冷たいんじゃないか！
という考えもあるかもしれません。
けれど家族であると同時にみんな一個人でもあります。
お父様にはお父様の、お母様にはお母様の、
お兄様にはお兄様の、妹さんには妹さんの
そして、あなたにはあなたの人生があるのです。

それぞれ一人で判断をしなければならないことも沢山あります。
まだ自分の人生もままならないあなたが、
人の人生がどうなろうとかまっている場合では無いのです。
自分の人生に集中してください。
あなたの文面を読むと、あなたがおそらく経済的には豊かな家の子であることがわかります。

ご両親が不仲でお父様が別居されたり、お兄様が問題児だったり、
妹さんが反抗期だったりと大変なことがあるのは理解できますが、
経済的に安定しているというのは大きなアドバンテージです。
かくいう私の家も両親が不仲でしたが、
お金の心配はせずに勉強をさせて貰えました。
その一点についてだけで、一生両親を尊敬しようと思っています。

両親に期待することはそれで十分ではないでしょうか。
大人になってわかることですが
子供にとって経済的な安定ほどありがたいことはありません。

あとは聡明なあなたが自分で学んで、人生を切り拓くようになるだけです。
妹さんについても同じです。
妹さんは妹さんで勉学の支援をして貰えたら、
自分で考えながら学んで人生を切り拓くようになるだけです。
あなたが妹の就職のために働く姿を見せる必要などありません。
自分の為に本当はやりたいことを諦めたと知ったら、
妹さんはどう思うでしょうか？
経済的にさせてもらえるなら自分のやりたいことに集中してください。

お兄様についてはあなたが心配する必要は全くないように思います。
私は姉が二人いて二人とも尊敬していますが、同時に他人だとも思います。
母の面倒だけは協力して見ようと思いますが、
それ以外は干渉し合わないようにしています。

あなたも不干渉という敬意の表し方があることを学び、
それを実践する機会だと思ってやってみてください。
お兄様も学生が終わって社会に揉まれたら変わるかもしれません。
仮にニートになってしまったとしてもご両親とお兄様の問題です。
あなたは不干渉で良いのではないでしょうか。
ご両親から相談された時に初めて力になって差し上げれば良いのです。

私は末っ子だったので、あなたのように家族に対する心配をあまりせずに育った気がします。
真ん中っ子の方特有のお悩みなんですかね。
でもその年齢でやりたいことがあるのは宝です。
大事に大事にその宝を育ててあげることに集中してください。

Text／肉乃小路ニクヨ