殴り続けるように、しつこく迫ることのメリット

かつて友人が「口説くということは殴り続けるということで、殴っていると相手のライフがゼロになって付き合えるというイメージがある。でも、間が空いたり、途中で他の人から殴られたりしてしまうと、対自分のゲージは回復してしまうから、間髪入れずに殴ることが大切」という話を聞かせてくれたことがあります。

私はこの話は一理あると思っていて、ゆっくりと外堀も埋めつつ時間をかけて交際に至るというケースはもちろん存在するのですが、恋愛のはじまりにおいてスピードというのは重要な要素だと感じます。なぜなら、ひっきりなしにアクションを起こすことで、相手が自分に対してムキになっているということがわかるので、お遊びや気まぐれではなく、どの程度本気なのかということが伝わるからです。それから、その他大勢の中の一人という印象から抜け出し、彼の方からも気軽に連絡をとったり何かに誘ったりしやすくなるというメリットもあると思います。

周囲に異性が多い分、その彼の中では一人ひとりの女性の濃度は薄くなっているのかもしれません。ですので、質問者様は「しつこくいけばまた会うことは可能」だけど「そのやり方で好きになってもらえないということはわかっている」と書いていましたが、この「しつこくいく」というのはあながち間違った方法ではないと思うのです。聞こえは悪いですが、言い換えれば「懸命」に、気持ちを伝えようと努力しているわけですから、これは模範的な片思いのスタイルだと思います。

変に他の人と差をつけようと奇をてらった次の手を考えるよりも、この頻繁にアクションを起こすということをベースに持ち続けることが一番だと思います。そしていざ会えたときにははぐらかしたりおどけたりせずに、この日が待ち遠しかったということを何らかの形で伝えるべきではないでしょうか。彼はあなたの熱意に気付き、他の遊びの関係の女性とは違う愛を向けられているという実感が湧くかもしれません。そうすればあなたを見る目が変わる可能性が出てきます。できるだけのことをして、それでも振り向いてもらえなければそれは仕方のないことですし、諦めるのは決してそれからでも遅くはないと思います。