究極のおひとりさま「ひとり合コン」は意外とガチな空気だった

合コン

育児中の女性にとっての贅沢のひとつは、「おひとりさま」をすることではないでしょうか。美術展や映画をふらりと観に行って、ファッションビルを覗き、その帰りに落ち着いた雰囲気の喫茶店や、賑わっていて人がギュウギュウの立ち飲み屋や、子どもにはスパイスが強すぎるカレー屋や、カウンターしかない行列のできるラーメン屋に、気の向くままに入る。その、かつては当たり前のようにできた ことが、とてつもなく困難なのです。

「おひとりさま」をする時間を、どうしても作れないってことはありません。仕事を半日休んでもいいし、休日ならば夫に子どもの世話を任せることもできます。実義親に預けたり、なんなら託児を手配したりする手だってある。
しかしわたしに関していうと、飲み会や、友人と会う約束があるならばともかく、わざわざ「おひとりさま」をするために、わざわざそれらをセッティングするのが面倒くさい……というか、そもそも、そういったお膳立てなしで、ふらりと気が向いたときに「おひとりさま」がしたいのです。

かつては「おひとりさま」が、さみしいと思うこともありました。恋人も友人も予定の合わない休日。ひとりで家にいるのも時間の無駄だと思って外に出て、なんとなくぶらぶらした後に、適当な居酒屋に入ってみたりするものの、賑わう周囲を見渡してふと、「なんでわたしだけ、ひとりなんだろう」という孤独感に襲われる。そんな瞬間も確かにあったはずなのに、今となっては、その孤独が恋しいのですから、人間って本当に勝手なものです。

おひとりさま、どこまでできる?

さて「おひとりさま」といえば、たまに女友達と「どこまでできるか」という話で盛り上がることがあります。わたしの場合は、ひとり居酒屋、ひとりで映画、ひとり海外旅行にひとりコース料理あたりは経験済み。本当はひとりでスナックに行ってみたいけれども、なんとなく敷居が高くてできていません。

友人には、ひとりでスナックに入れる人もいるし、ひとり焼肉なんて余裕だって人もいる。なんならひとりでディズニーランドに行ったことがあるという人もいて、そういう先達を見ると、もうちょっとおひとりさまスキルを磨きたいと思うところ……。
しかし、わたしは、あまり人がしたことのないであろう、「おひとりさま」をしたことがあります。それは「ひとり合コン」です。