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「ブス!」は自分にやましいことがある人間が使う言葉だ

夫に届かない「ちょうどいいブス」炎上

ブス呼ばわりしてきた男にパンチを食らわせる女性の画像 Timothy Eberly

先日、夫と一緒に『THE MANZAI 2018』を観ながら晩酌していたときのことでした。舞台で漫才をする芸人の姿を観て、ちょうどツイッターで炎上していた「ちょうどいいブスのススメ」のことを思い出しました。

ご存知でない方のためにご説明しますと、お笑いコンビ「相席スタート」の山崎ケイさんによるエッセイ『ちょうどいいブスのススメ』を原作とするドラマが、来春から放送されるという発表を受け、その内容が女性蔑視でルッキズムに囚われていることについて、女性に呪いを振りまくのはいい加減やめろ! と多くの女性たちがツイッター上で怒りを表明した件です。

炎上した日、わたしのタイムラインはこの件でかなり賑わっていました。しかし、「芸人で思い出したけど、相席スタートの女性のほう、めっちゃ炎上してたよね」と言うと、夫が「全然知らない」と言うのです。

夫とわたしとでは、ツイッターでフォローしている人たちの属性がだいぶ違うので、それぞれのタイムラインがエコーチェンバー化されていることには、うすうす気がついていました。ママアカウントを多くフォローするわたしのタイムラインは、「うちの夫の家事育児いたらないエピソード」が日々流れてきますが、残念ながら夫の目には、わたしがRTしたときしか映らないはずです。

ですが、「ちょうどいいブスのススメ」は、夫の好きなお笑いカテゴリにもまたがっている話なので、そんな話題があることくらいは、ぼんやり知っているかと思っていた。毎日一緒に同じご飯を食べて、隣あって寝て、週末は子どもを連れて遊びにいくパートナーであっても、SNSを通すと、日々まるで違った景色を目にしている……。夫いわく「今日の俺のタイムラインを占めていたのは、ダイナマイト・キッドが死んだことで、そりゃもう、世界中の人たちがダイナマイト・キッドの死を悼んでいるって思ってた」そうです。

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