「君を尊敬している」が口癖の恋人とわたしが別れた理由

恋人への加害者意識と被害者意識

テーブルに顔をつけて2本のキャンドルを寂しげに見つめる女性の画像 Pixabay

先週まで書いてきたように、6年間付き合っていた恋人との別れは泥沼化しました。原因は、わたしの加害者意識のせいだったと思います。
セックスレスに耐えきれずに浮気をし、その相手に心変わりして結婚を反故にしたことに負い目を感じていました。だから、裏切った〈加害者〉であるわたしは〈被害者〉である彼に、別れることを納得してもらいたかったし、彼の許しを得る義務があると考えていたのです。

その一方でわたしは、被害者意識も持っていました。
セックスレスへの不満を何度もぶつけたのに、いつも無視されていたこと。
彼にとって気に食わない行動――例えば朝まで飲み歩いたり、男友達と遊んだり、元彼と連絡を取ったり――をすると静かに怒り狂われたこと。
さらに、次からしないようにと約束させた上で、「お前が信用できる女なら、行動を制限なんてしない」と責任を転嫁されること。
ようするに、わたしは、自分の意思と行動を尊重してもらえていなかったことに、ずっと傷ついていたのです。