ママは飲みに行く。夫にも不倫にも「ずるい」と思わなくて済むように

ストレス解消は夜と昼の飲み

お揃いのヘアスタイルのクールな母娘がこちらを見ている画像 London Scout

 以前はほぼ毎晩のように、外で飲み歩く生活をしていましたが、子供を産んでからは、滅多に飲みに出ることがなくなってしまいました。うちは夫が夜も働いているために、(※付き合ってはいけない職業『3B』のうちのひとつのバーテン。昼間はデザイナーをしています)子供の世話を代わってもらうことが出来ません。なので、実家の両親に頼るか、区のファミリーサポートにお願いするしかない。
しかし、実家までは片道一時間、飲んだ後に迎えにいくのが少し面倒くさい距離ですし、いつも一言多い母の性格を考えると、お願いをすること自体が億劫です。なので、現時点では、ファミサポに度々お願いしています。

 ファミサポは、1時間800円の料金がかかります。区の講習を受けた方に、自宅もしくは先方のお宅で20時から0時まで、4時間預けて3,200円。決して高いわけではありませんが(子供を預けるならばむしろ安い)、とはいえ「飲みに行く」という理由で、週に何度も利用するのは、さすがに気が引けます。それでも、なるべく月に1度くらいはファミサポに息子を預けて、たまには外に飲みに行くことにしているのは、「同じ親なのに、向こうばっかり外に飲みにいけてずるい」と夫をやっかむ気持ちを防ぐためです。だから、利用料金は、わたし個人の財布ではなく、家計から出しています。

 そうはいっても、朝早くに起きて息子を保育園に送り届け、夕方のお迎えまでに仕事を終わらせるというスタイルで生活をしているので、平日に遅い時間まで飲むことはほとんどありません。なんせ息子は、わたしの都合など関係なしに早朝に目を覚まして、やれおむつを替えろ乳をくれ遊べ抱っこしろと要求してくるのです。
それに対応する気力と体力を保つためにも、以前のような無茶な飲み方は出来ない。そういった理由で、夜に飲みに行く機会はぐっと減ったわけですが、代わりに増えたのはランチで飲む「ママ会」です。

 小学生から生まれて間もない乳児まで、年齢こそバラバラですが、同じく子持ちの女友達と日中に集まり、1,500円とか2,000円とかの少し贅沢なランチを食べながら、シャンパンやらワインやらとボトルで頼んで、ガバガバと空けて夕方にはさっと解散をする、そんな「ママ会」は、時間の都合がいい上に、ストレス解消にもなります。
主な会話は育児、仕事、夫婦、そして不倫願望――なんていうと大げさですが、ほとんどが、なにひとつトキメキを与えるような行動を取ってくれなくなった夫の文句を垂れながら「あー、トキメキたい!」とボヤくくらいの可愛らしいもの。