「セックス」という言葉の隠語の数々

 そもそも、「仲良し」という言葉がよく使われるのは子作りの場面のようです。「子作りする」だとややぶっきらぼうすぎて愛がない印象、「夫婦生活」だと義務感が漂う。「セックスする」だと性欲のみの子作りとは関係のないセックスも含まれてしまう。
というわけで、夫婦としてのコミュニケーションでありつつ子作りためのセックスが、「仲良し」という言葉に集約されているのでは、と思ったわけですが、それにしても抵抗感しかないのはなぜでしょう。

 仲良きことは美しきことのはずなのに、ちっとも美しく思えない。むしろ気持ち悪さしかない。

 しかし、セックスの隠語について、よくよく考えてみれば、「チョメチョメする」だとか「おまんこする」だとか「ハメる」だとか「おたのしみ」などがありますが、「仲良し」という言葉は、これらの隠語に比べると、ぐっと女性度が高い雰囲気もあります。

 女性が、自分たちがする「セックス」という行為を、自分たちにフィットした言葉で呼ぼうと考えた時に、この「仲良し」という言葉を考え付いた、ということであれば、決して悪い言葉というわけでもない、という気にもなってきました。

 まぁ、わたしは絶対に使いませんが…。

…次回は《人妻が「オンナ」を継続する場合に待ち受ける「下着」という悩みの種》をお届けします。

Text/大泉りか