「付き合う気はないけど、恋人ごっこは楽しみたい」
そんな擬態しめじ男に傷つけられつつ、好きな人に抱きしめられた感触を忘れられないSさん(28歳、某大手企業勤務)
寂しさを埋めたくて、ついに出張ホストを呼んだのでした。
S:リスクも考えたけど、それ以上に「この寂しさを何かで埋めたい」という気持ちを抑えられなくて。ネットでいろいろ調べたうえで、出張ホストを呼んだんです。
アル:どういう人が来たの?
S:うーん…見た目的には、生理的に無理ではない感じでした。「若作りしてるけど、実年齢はアラフォーかな?」と思いました。
アル:背中に天の川のようなシミがあったとか?
S:シミはなかったですけど…(笑)。若作りした銀シャリの鰻みたいな?
アル:マジで!私、銀シャリの橋本くんやったら呼ぶわ。橋本くんが超タイプなの。
S:鰻さんの方でしたね(笑)。会う前にすごい緊張したから、キッツイお酒とか飲んで臨みました。
アル:マティーニをジョッキでいくみたいな?
S:焼酎をストレートで飲んで勢いをつけました(笑)。でも結局、最後までするのは断って、本番ギリギリの前戯で終わったんです。
アル:鰻は上手かったの?
S:最初は気持ちよかったけど、声を出すほどではなくて。そのうち気が散ってきて「やっぱやめときゃよかったかな~」とか考えてるうちに、濡れなくなってきて。相手はなんとかイカせようとしてましたけど。
アル:Sさんはオナニーではイケるの?
S:オナニーでは割と即イケます。
アル:そうか、じゃあ鰻はあまり上手くなかったのでは?私だったら返金を求めるかも…ちなみにおいくら万円?
S:2時間1万円でした。値段はピンキリみたいですけど。
アル:前にニコ動で「彼氏いない歴=年齢の処女が初体験をプロにお願いしてみた」という記事を挙げたんだけど、その彼女は「気持ちよかったし、脱処女したことで精神的にスッキリした」と書いてたよ。感じ方は人それぞれだよね。
S:私は脳内で「違う、そうじゃない」が流れましたね(笑)。やっぱり自分は好きな人としたいんだなって。処女は重荷だけど、やっぱりドブには捨てられないなと。
アル:べつにドブに捨てる必要ないしな。それにSさんはセックスがしたいんじゃなく、好きな人に抱きしめられたいんだよね?
S:そうなんです!あの時の温もりや幸福感を感じたいけど、それは出張ホストでは無理でしたね。
アル:好きな人に抱きしめられたりヨシヨシされて、愛情や安心を感じたい…そういうのは体だけのセックスでは得られないから、余計虚しくなったりするよね。体の穴は埋められても、心の穴は埋まらない。私もそんな経験を38回ぐらいしたよ。
S:38回(笑)。心の穴は埋められないと分かっていても、寂しくて我慢できないときはどうすればいいでしょう?
アル:私はもともと超寂しがりやなんだけど、Sさんはどう?
S:私も割と寂しがりやですけど、彼とのことがあって「もう無理、寂しくて死ぬ!!」みたいな状態になっちゃいました。
アル:私はずっとそんな状態だったのよ。「自分には家族がいない、帰る家がない」と思って生きてきて、18歳から10年ひとり暮らしをしたけど、ひとり暮らしが向いてると思ったことは一度もなかった。
でもその間、女友達が居候している時期があって、そのときは寂しくなかったのよ。単純に1人の部屋に帰るとか、1人で過ごす夜が死ぬほど寂しかったから。だから友達と同居したり、シェアハウスに入居するのも手だと思う。
S:たしかに!大学時代、女子寮に住んでたときは寂しくなかったです。
アル:私は老後は女子寮に住みたいと思ってるよ(笑)。あと今すぐできることとしては、近所に行きつけのバーを作るとか。Sさんはお酒は強いんだよね?
S:焼酎ストレートならジョッキでいけます。
アル:すげえな(笑)。だったら変に飲み潰れないだろうし、いいんじゃないかな。近所に行きつけの店があると「本当に寂しくなったら、あそこにいけばいい」という安心感もあるし。
S:家の周りに飲み屋はいっぱいあるので、開拓します!
アル:バーに行く元気もないようなときは、さっさと寝ることだよ。ヨガとか筋トレとか運動をして、夜眠くなるようにするとか。
S:たしかに。蒲団の中で悶々と考えてるうちに、寂しくて死にそうになるので。
アル:ただね、寂しさは恋愛のモチベーションにもなるのよ。
寒がりな人は「寒くて死ぬ!」と必死で毛布を手に入れようとするでしょ?たまにクッサい毛布もつかんでしまうけど(笑)。でも寒がりじゃない人は必死になれないし、手に入れても「暑い、ウザい」と感じがちだから。寂しさにはメリットもある、と考えてほしいな。