アレルギーをこじらせた女子への処方箋

以前、帰国子女のバリキャリ女子に「私、実は九九が苦手で七の段とか微妙なんです」と言われた時、女の私もキュンときました。相手を下に見てるとかじゃなく、飾らない素直さを「カワイイ」と思ったから。
こちらが壁をとっぱらうと相手もとっぱらうのは、コミュニケーションの基本。それに完璧すぎる人より、弱点や苦手分野のある人、それを素直にさらけ出せる人に親近感を抱くもの。

また高学歴のエリート美女に「学生時代モテたでしょ?」と聞くと「全然!私『るろうに剣心』にハマってて、自分のこと拙者って呼んでたんです」と返された時もグッときた。
同性でもスキのない人には近寄りづらいし、「つまんないこと言ったらバカにされるんじゃ?」と構えてしまうもの。
だから「やりすぎの自虐」ではなく「くすっと笑えるギャップ」によって、いい意味でのスキを作るのは効果的。

私も「いい意味でのスキって大事」と気づいて、恋愛力がアップしました。
たとえば出身大学名を言って「頭いいですね」と返されたら、「そんなことないですよ」「いや頭いいですよ」と不毛なやりとりは避けて、「でも私、運動神経ゼロなんです」と別の話にもっていく。

「登山した時も私だけ四つん這いで登ってて、ロード・オブ・ザ・リングのスメアゴルと呼ばれました」などズッコケ話をすると「スメアゴルってw」と会話も弾むし、一気に距離が縮まるもの。

また、かつての私は「男に愛きょうなど振りまいてたまるか!カーペッ」と痰を吐いていました。可愛いアピールで男に媚びる女が嫌いだったし、それ以上に、そういう女にチヤホヤする男が嫌いだった。
そこに「実力がなくても、上層部のオッサン共が気に入れば重用される」という、男社会の縮図が見えたから。

ゆえに男の前でクールに振る舞ったりしたけど、そんなの中二病の男子と変わりません。本人はクールのつもりでも「無表情で不機嫌でとっつきづらい人」という印象になってしまう。

なにより、同性同士でも愛きょうのある女子、ニコニコと話を聞いてくれて、表情とリアクションが豊かな女子といると楽しいし、多少ブスでも可愛く見える。
「愛きょう=媚びではなく、相手を心地よくさせる気づかいやスキルなのだ」と気づいたことで、私の恋愛力はアップしました。
皆さんも「この子と話してると楽しいな、女から見ても可愛いな」と思う女子を観察してみてください。