「価値観や思想が合わない人は無理」

S: 育ってきた環境の違う他人同士が暮らすんだから、全てマッチするのは難しい。アルみたいに「ここが合えばいい」ってポイントが明確だといいよね。

アル: 私は根っこの価値観や思想が合わない人は無理です。
たとえばニュースや事件の感想で「は?なんだその意見」と違和感を感じると、その時点で無理。
今はTwitterとかで価値観や思想がわかるから、事前に探っておくといいかも。

S: うーん…ただ「行動だけ変えてもらえばいい」とは思わない?価値観や思想を変えるのは難しいけど、自分が望む行動をとってくれたらいいって風に。
たとえば「男も率先して家事をすべき」って思想ではないけど、ちゃんと家事を分担してくれればOKとか。

アル: 理屈ではOKだろうけど、私は無理。
「俺も育児は協力するから」とか言われると、「は?協力ってなんだ?育児はするもんだろーが」と思っちゃうから。「共稼ぎでも家事育児は女主導でやるべきって思想なのだな」と萎えます。

S: そこで判断されてしまうと、男としては厳しいというか…。

アル: 厳しすぎるのはわかっているけど、理屈じゃなく萎えちゃうんですよ。
エリートの元彼に「母親が姑を介護した話」を美談として語られた時も、「どっから説明すりゃいいの?」みたいな。
「かつて夫婦は主従関係で、嫁は家政婦・保育士・介護士・娼婦として雇われた。それが先人達の努力により女性の社会進出が進み…とか話しても、絶対かみ合わないよな」って。

S: 伝わるように話したら理解するんじゃないの?

アル: いや、こっちはアサーティブに話しても、相手は「なに怒ってるの?なんで俺責められてるの?」と萎縮するかムッとするかで、話し合いにならない。

S: そういう男もいるのか…。

アル: いるのかっつうか、Sさんが特別ですよ。こんなに話が通じる男は珍しい。さすが採用のプロ!

S: まあ、おばさんぽいってよく言われるしね…。
アルの旦那さんは理解しているんでしょ?

アル: そこだけは譲らずに夫を選んだから、続いているんだと思う。彼はシングルマザーの母親に育てられたのも大きいでしょうね。
「俺のご飯のことなんか考えなくていい、仕事を優先してほしい」と100回くらい言われましたから。
マッチングもあるでしょうね。私も夫には格闘技を優先してほしいから。

S: お互いに尊重し合ってるから、うまくいってるんだろうな。