2.彼と結婚を前提に考えて交際していなかった

忙しさ、孤独、将来の不安などいろんな要素に切羽詰り「結婚しさえすれば幸せになれる」と本気で考えていた私は、世界婚活動プロジェクトを一人でスタートさせてヨーロッパを周ることになります。
そしてパリを訪れた際に目撃した、恋に奔放に生きるパリジャンたちの姿に打ちのめされました。

現地の人たちに話を聞いていくと、結婚に変わる事実婚制度があること、結婚しなくても子供が普通にいたりすること等々、恋愛至上主義のこの地で私も奔放な恋がしたいと思いました。
それと同時に、恋とは「お相手の仕事や年収など、結婚に見合う条件を照らし合わせてするものではなく、感覚的に落ちるもの」
それをすっかり忘れていたことに気付いたのです。

それからは「よし、好きかどうかの感覚だけで相手を選ぼう」と決めて、すぐに今の旦那さんと交際をスタートしました
(フランスでは、夜の食事に誘う=気があるという構図がすでにあるので、日本よりスタートするのが簡単で話が早い)。

こうして自分の婚活武装をすべて解除し、相手を見る際のスカウター(『ドラゴンボール』に出てくる敵の戦闘力を計測する色眼鏡)も捨て去り、素っ裸になったらすぐに恋に落ちることができたのです。
実際、出会った当初の彼は失業者。私が日本にいた時には絶対に選ばない条件の男性です。
彼との交際は「恋の練習をさせてもらう」くらいの気軽な気持ちのものだったので、結婚なんて全く考えていませんでした。
ところが、彼と話を続けると「もっとこの人と話をしたい」「もっと一緒にいたい」と、強く感じたのでした。