パリの売春婦

by anonymousslut18
世界で最も古い職業って何か知っていますか?
ずばり、売春だそうです。今パリで話題になっているのが売春問題で、これまで客は罰されることがなかったのに、今後は罰金や懲役を課されるということらしいのです。
ちなみに、パリではあらゆるところで、昼間から売春をする女性を見かけることができます。
特に、「森=売春婦がいる」というくらいパリジャンたちの頭に焼き付けられている常識です。
私が実際に見たのは、パリ近郊のヴァンセーヌの森添いの通りにすっと立っている目立つ蛍光色の服を着た女性。
ほかには、白い大型バンを止めて肌をあらわにしたアフリカ系の若い女性が客を待っている姿です(仕事は即バンの中で行われるらしい)。
森以外にもチャイナタウンに行けば、黒いスカートに黒いジャケットを来ている中国人の女性がアンニュイに立って、人が行き来するのを見ている、という光景があります。彼女たちも娼婦です。
若い中国人というよりも、だいたい40代くらいからというのも特徴で、客も客で、おっちゃんが日中から交渉している姿を見たりします。
こういうお客のおっちゃんたちが罰せられるという問題以上に、客を取りにくくなる娼婦たちの経済危機が心配されているようで、
昨日のテレビでは「昔娼婦をしていた」というマダムが著名人と混じって討論で発言し、その体験者ならではのコメントに誰もが耳を傾けていました。
日本だと、ここでマダムの顔にモザイクが入るところ。
でもここはフランス。そのマダムは名前こそださないものの、顔をだし公共の場で「私たちを娼婦と呼ぶのをやめてください。私たちは女性なのです」とはっきり発言し、拍手を浴びていました。
こういう日本ではありえないけどフランスではありえる事実に未だに驚かされます。
個人を尊重する姿勢、発言する人を尊重するという哲学が根底に染み渡っているなと実感するのです。
さて、この個人を尊重する問題、意外にも女性の「モテ」というものにも関係していると思います。
ゆるふわ地獄から抜け出して漁に出ろ
先日、私が東京でトークイベントを開催させてもらい、そのゲストに雨宮まみさんをお招きしたのですが、彼女の「こじらせ女子」という言葉が流行語にノミネートされたとのことでうれしい限りです。
この「こじらせ女子」という言葉もしかり、「モテ」「非モテ」も何もかもが『女性をあるジャンルにカテゴライズする』のに使われている言葉だと思うのですが、実はこういう言葉、フランスでは聞いたことがありません。
女性にもモテにもカテゴライズがないからでしょう。
やはり、個人を尊重する『その人がその人らしくある』ということが大切なパリでは「モテ」も「非モテ」も大勢多数の部外者が決めることではないからです。
あえて「モテ」という意味で使われるような言葉を挙げれば「魅力的(シャルマン)」というものでしょうか。
でもやはり日本の「モテ」とはどう違うかわかりますよね。
日本の女性はこのカテゴライズされる言葉に惑わされ、苦しめられています。本当はどうでもいいことなんです。
カテゴライズされるほど、あなたは単細胞な生き物ではありません。
私も、東京で婚活をしていた時 「『ゆるふわ女子』にでもなれなければ一生だれにも振り向かれず一人のまま、結婚もできない」と信じたくないけれど、半ば脅迫的に信じざるを得ない、そういう気持ちでした 。
なぜなら美容室に行けば「ゆるふわ女子」スタイルばかり、女性誌をめくれば「ゆるふわ女子」、テレビのアイドルも「ゆるふわ」ばっかりのまるで、ゆるふわ崇拝。
それが日本の雰囲気だからです。
あなたは、あなたのいいところを思いっきり引き延ばしてあげて、それを素敵だと思ってくれる人を探せばいい。
メディアの雰囲気に惑わされたり、相手の好みに合わせて自分を変えようとする 時間があったら、漁をする海へ網を広げて素敵なパートナーを探しに出てください。
そうすればきっとあなたのことを心から愛してくれる相手が見つかります。
Text/中村綾花
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