3.追いかけてばかりいたウザイ女でなくなった

「パリで思う存分恋をする」と覚悟して日本から来たわけですから、相手は彼だけでなくこれから盛りだくさん! くらいの勢い(気持ちだけで実際は不可能でしたが)でいました。
だからこそお付き合いを始めた彼は、「この女、引き止めておかないと逃げてしまう」と思わせてしまったようで、自然と彼は私を追いかけるという構図になってしまったのです。

パリジャン、パリジェンヌたちの恋を傍から見ていて感じたことなのですが、とにかく女が強くて男が優しすぎるということ。そして、彼女らの要求にどれだけ男性側が応えられるかが試されている節があります。それくらい恋の主導権は女性にあることが多いようなのです。
「男に追いかけられてこそ幸せになれる」と、あるマダムから聞いたこともあります。やはり、凸は凹を追い求める、これはほぼ絶対法則なのかもしれません

実際に、人生初めて追われる経験をしてようやく自分が満たされる思いです。

4.これまでにない愛情を注いでもらっている

 私はいつも追いかける側で「もっと! もっと!」と彼氏にもウザがられる女でした。

でも、なぜ今の旦那さんに愛情を注いでもらえるのか?

それはフランス人ならではの愛情表現の豊かさ、というのも一つの理由ですが、最大の理由は「私が彼に(だけ)最大にモテているからなのでは?」と思うのです。

さんざん日本でモテなかった私が! です。(声を大にして!)

日本で婚活に苦しんでいた頃、実態のない「モテ」に自分を当てはめられずて辛く、愛に飢えて自虐的になっては、人の幸せを恨めしく思っていました。 悩んで悩んで、終いには世界で婚活の旅をして、ようやく旦那さんと出会って結婚した今だから言えることですが、
「どうやったらモテる女、どうやったら本命選ばれる女になるか?」を考えるよりも、自分が素直になれる相手、場所、そして最大にモテる相手を身の回りでも、日本中でも、世界中でも探したほうが手っ取り早い!

無理して自分を変えようったって、無理があるんです。
もう自虐的になるのも、ひねくれるのも、人の幸せを恨んだり、人の不幸を面白がるより何より素直になれる方法を考えましょう。
そして、幸せになりましょうよ。

Text/中村綾花