最高の自分、どん底の自分、どっちも受け入れてくれる?

 土曜日の夜に羽目を外しすぎて大恥をかいた。
賢いお酒の飲み方くらいマスターしたつもりだったが、勢いに任せて空腹を赤ワインで満たしてしまった。

 最近ストレスが溜まっていたからかもしれない。久しぶりのパーティで浮かれたのかもしれない。
理由はどうあれ、トイレで這いつくばりながら便器の中に頭を突っ込んだのは実に久しぶりである。

 それを親しい友達の前で披露したのならまだ笑って流せたが、まだ面識の浅い彼氏の友人のパーティでやらかしてしまった。
日曜日の朝、地獄のような二日酔いにうなされながら、苦い苦い後悔に満ちた夢を見た。

 生きていればそんな日もある。思い出せば恥ずかしいが、もう過去のものとなった出来事に悩んだところで前には進めない
そんな醜態を晒したことを彼氏は一緒に笑い飛ばしてくれた。
水しか口にしない自分を見て、ちょっと失敗気味なおかゆも作ってくれた。
目くじらを立てない大人な対応に心が和んだ。

 こんなに長く一緒にいれば、お互いの美しい姿もだらしない姿も目撃している。ダメダメな一面も含めて、一人の複雑な人間なんだとお互いに理解している。少なくともそう願っていたい。

「そういう彼氏はキーパーだね!」