友達にその経験を話すとこんな言葉をもらった。

 キーパーとは、サッカーのゴールキーパーではなく、捨ててはいけないという意味だ。ちょっと褒めすぎである。

 一回泥酔したくらいで関係が悪化したら、それまでの関係だったということだ。
これから将来、大失敗を味わって立ち直れなくなるかもしれないし、重い病を患って自分では何もできなくなるかもしれない。
そんなどん底に落ちた自分も相手は受け入れてくれるのだろうか。

 そして、どん底にいる相手を自分は同じように愛せるのだろうか。実際にその日が来るまで誰にもわからない。

 二日酔いから回復した夜、空腹を満たすためにチャイナタウンでフォーを二人で食べていた。
暖かいスープをゆっくり飲んでいると、向かい側に座っている彼氏が意地悪そうに笑っている。
その笑顔の理由を尋ねると、見たことのない写真を見せられた。

 昨晩、トイレで吐いていた自分の写真である。
苦しんでいる自分と、それを心配そうに見つめる愛犬のヒューゴくんの後ろで、彼氏は嬉しそうに証拠写真を撮影していたのだ。タチの悪いパパラッチ顔負けである。

 やっぱり恥は誰にも見られない方がいいのかもしれない。しかし、ここはあえて開き直ってコラムの忠実なイメージ画像として使うことにしよう。

Text/キャシー

次回は <恋人に自分の趣味を押し付けない>です。
次回は「趣味」について。恋人と一緒に過ごす時間が長くなると互いに似てくるといいますが、AM読者の皆さんはいかがですか?ポケモンを例に実際に起きてる出来事です。