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  • 2015.08.06

65歳の初恋!?還暦乙女の不倫と駆け落ち/外資系OLの恋愛沼(4)

大学の後輩から相談された「おばあちゃんの初恋」。出会い、恋愛、女友達との関係、そして家族との付き合い方とは…?今回は、その気になる還暦女子にトイアンナさんがインタビュー!

大学の後輩から相談された「おばあちゃんの初恋」

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Moyan Brenn

「うちのばーちゃん、不倫してるみたいなんですよ」

 唐突に受けた大学時代の後輩からの相談に、おもわず「へっ!?」と声がでました。

 不倫といわれたとき、とっさに「うら若き女子×ズルい既婚男性」の組み合わせを想像される方も多いのではないでしょうか。ところが最近は「未婚男子×既婚女子」不倫も増えているようです。女性もお給料を稼げる社会になってきたことで「ズルい大人」の世界に女子も加わるようになってきたのかもしれません。

 しかし、さすがに「うちのばーちゃん(65歳・女性)」事案は考えたこともありませんでした!
ドイツじゃ65歳の女性が4つ子を妊娠しているってのに、すっかり時代に乗り遅れていました。

 後輩も相談していながら「笑い話なのか、悩んだらいいのかわからない」といった表情。加えて、まだ彼女以外のご家族はその事実を知らないんだとか。シェー!修羅場!

 そこでひとまず、詳しいお話を本人に伺ってみることにしました。

「初恋」を手に入れた2000年代の"還暦女子"

 待ち合わせに現れたのは、落ち着いたリネンブラウスと麦わら帽子の女性。麻布あたりにいる「素敵なおばさま」を絵に描いたような婦人でした。還暦になったって、女子は女子です。

――今のお相手とは、どこで出会ったんですか?

「趣味でね、ワイン教室に通ってるんですよ。麻布や広尾ですとレストランが経営しているワイン教室があってね。そこで受講していたときに出会ったんです」

 出会いの場からしておハイソ!庶民生まれの雑草育ち、道端の草は大体トモダチ、な私の心が干し草になりました。

「そこで彼のほうがワインに詳しかったんですね。すっかり彼の生徒になっちゃって、気づいたら会うのが楽しみになっていって」

――ワインという単語だけを除いたらちょっと中学生の恋愛みたいですね。

「そうなのよ!青春ってまさにこういうことなのかしらぁって、それからワイン教室をやめても、一緒にお昼から会うようになりましてね。私の初恋ですよ。ふふふ」

 なるほどランチ不倫。65歳ともなればお仕事を引退した人も多いから、昼から会える。これは斬新!

65歳になると不倫のデメリットがなくなる?

 ふと考えたのは、一般的に起きる「不倫のデメリット」って60代になればどうでもいいことばかりだな、ということでした。

 不倫のデメリットといえば、まず既婚者の相手にばれて訴訟になることですが、60代ともなれば「退職金の一部」から支払うこともできます。
「老い先短いんだから、好きなことにお金使いなよ」なんて私も祖父母に言っていますが、不倫デートから慰謝料まで、幅広い使い道があるわけです。

 また、不倫相手が子持ちだったりすると「相手のお子さんが悲しむ」なんて言葉もありますが、それも彼女の言葉からすれば「もう子どももいい年になって落ち着いてるから、気にしていません」。そりゃ、そうですよね。

――じゃあ、"不倫"という関係で悩んだり、困ることはありますか?

「ありますよ。私が死んだら相続は夫と子どもに行ってしまうでしょう?本当なら彼に全部あげたいんだけれど・・・・・・。でも、それは子どもたちが許してくれないでしょうから」

 還暦不倫で悩むのは相続!もちろん彼女の夫も子どもも、お金目当てで家族関係を保っているわけではないと思うのですが、確かに自分の親が65歳になって「新しいカレピができたんでよろしく☆ってわけで財産はぜーんぶカレピのものね☆☆」って言われたら「何でそんな奴にいきなり全財産取られるんだ!?」となるかもしれません。

 お話を聞く前は「熟年離婚しちゃえばいいじゃん」と思っていましたが、確かに相続も絡む離婚となれば、泥試合になることは容易に想像がつきます・・・・・・。

還暦不倫で女子会のリーダーに!

 ところで、「初恋」を実らせた彼女のノロケには少し気になることもありました。それは、友人の女性が彼女をどう見ているかを、家族との関係より気にしていたことです。

「この話を、友達とするのが楽しくてね。みんな60(歳)も超えてくると、退屈で、人生で手に入るものも、これからも見えているでしょう?けれどこの年で『恋バナ』ができちゃうなんてうれしいですよ」

 彼女が不倫で得た成果は愛する彼ではなく、女子会でのちょっとしたステータスだったのかもしれません。

 子どもや孫を得て「手に入れ尽くした」女性たち。けれど夫婦の絆は冷めていて、女子会にだけ刺激を求める毎日。
そこに新しく生まれた「愛される私」という地位。

「母」になり「おばあちゃん」になることで60代は女性として愛されることが少なくなっていく。そこで迎えた還暦不倫によって「世間が認めてくれるような家庭」と「愛される私」の二つを手に入れた彼女は、誰もが羨むほど幸せそうでした。

☆個人の特定を避けるため、内容を一部改変しています。ご了承ください。
☆次回は「なぜ女子は友達の不倫を止めないのか」、その理由を解明します。

Text/トイアンナ

ライタープロフィール

トイアンナ
外資系OL。恋愛をザクザク分析するフェミニストのアラサーです。

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