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  • 2015.07.18

「人のセックスを笑うな」ならぬ「あえて笑いたい人のセックス」とは

「人のセックスを笑う」という行為をしている人は魅力も色気もない人だ…という前提の上で、あえて笑いたいのが、セックスを「仲良しする」と呼ぶ人たちのセックスだ。「仲良しする」って一体なに…

あえて笑いたい人のセックス

大泉りか 官能小説 人妻は不倫の夢を見るか
Ashley Webb

 山崎ナオコーラさんの著書で『人のセックスを笑うな』という本がありますよね。実は読んではいないのですが、何度目にしても、いいタイトルだな、と思います。というのも、「変態」だとか「キモい」だとか言って『人のセックスを笑う』という行為をしている人を、たまーにお見かけしますが、その時点で人としてつまらない人だな、と思うからです。

 人間の持つ業の、どうしようもなさ、やるせなさをわからない人には魅力がないし色気もない…といいつつも、わたしも『人のセックスに文句は言う』わけですけどね。しかも非常に口うるさく。主に配慮やマナーや優しさといった面についてですが。

 さて、『人のセックスを笑う』という行為は、人の生まれ持った業である、性欲や嗜好をバカにすることであるからして、そんなことをする人間は品性がない…という前提がある上で、あえて笑いたいのが、セックスをすることを「仲良しする」と表現する人たちのセックスです。多くの場合、「パパタン」や「ダンナくん」とのコラボであったりして、「ホンキか…!」と問いただしたくなります。

 というと、「人のことなど放っておけばいいではないか」というのが正論ですが、しかし、目についてしまったからには何かモノ申したい。というか、なぜ「仲良し」という言葉に拒否反応を起こしているのか、どうして「気持ちワリー」と半笑いになってしまうのか、その理由をなんとか見つけ出したいと思います。

「仲良し」という言葉に感じるモヤモヤの原因

 ぱっと思い浮かぶのは、「仲良し」という言葉の幼稚さです。官能感のなさに加え、大人が自らの責任でもってすることなのに「仲良し」ってなんだよ、というモヤモヤが浮かぶわけです。ならば、中高校生ならば「仲良し」を使うのはいいのか、というと、やはり大人の女が使うよりは抵抗がない気がします。

 しかし、かつて「売春」という言葉が「援助交際」に置き換えられたのと同じように、セックスにまつわるエグみ――病気や妊娠とかのリスク――が薄まるのは否めません。
「仲良し」したその結果、悲しいことつらいこと、困ったことになってしまうのって、本末転倒ですよね。

「セックス」という言葉の隠語の数々

 そもそも、「仲良し」という言葉がよく使われるのは子作りの場面のようです。「子作りする」だとややぶっきらぼうすぎて愛がない印象、「夫婦生活」だと義務感が漂う。「セックスする」だと性欲のみの子作りとは関係のないセックスも含まれてしまう。
というわけで、夫婦としてのコミュニケーションでありつつ子作りためのセックスが、「仲良し」という言葉に集約されているのでは、と思ったわけですが、それにしても抵抗感しかないのはなぜでしょう。

 仲良きことは美しきことのはずなのに、ちっとも美しく思えない。むしろ気持ち悪さしかない。

 しかし、セックスの隠語について、よくよく考えてみれば、「チョメチョメする」だとか「おまんこする」だとか「ハメる」だとか「おたのしみ」などがありますが、「仲良し」という言葉は、これらの隠語に比べると、ぐっと女性度が高い雰囲気もあります。

 女性が、自分たちがする「セックス」という行為を、自分たちにフィットした言葉で呼ぼうと考えた時に、この「仲良し」という言葉を考え付いた、ということであれば、決して悪い言葉というわけでもない、という気にもなってきました。

 まぁ、わたしは絶対に使いませんが…。

…次回は《人妻が「オンナ」を継続する場合に待ち受ける「下着」という悩みの種》をお届けします。

Text/大泉りか

ライタープロフィール

大泉りか
キャバ嬢、SMショーのM女、ボディペインティングのモデルなどの経歴を経て、現在は官能小説家、ライトノベル作家。

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