パパ活女子3人×おぢのスリリングな攻防がタイで繰り広げられていた

女友達と海外に行くのは「旅行」というよりも「海外飲み会」という意識に近い。特にタイなどの暑い国の場合は、昼間は観光に行くこともなく、だいたいプールや食堂で酒を飲んで過ごし、夕方にマッサージを入れて酒を抜き、日が暮れた後、夜の街にくりだすというループで連日過ごすのが定番です。若い頃にはそれなりに、寺だ教会だ絶景スポットだ文化遺産だと、それらしい観光スポットに足を運んだけれども、すっかり体力の衰えたいま、日中アクティブに動いてしまうと夜遊びする体力がなくなってしまう。

というわけで今回のタイ旅もまた、日中は朝からビールをキメつつ、サウナ&水風呂やプールでぐだぐだとだらけきって過ごし、夜になるといそいそとピンク色のネオンが輝く街へとくりだす日々だったのですが、タイの夜遊びはボーイズゴーゴーバーだけではない。せっかくなら夜遊びのバリエーションをつけようということで、パタヤ二日目の夜は、イサーン・ディスコにくり出すことにしたのでした。

ローカルなディスコへ

イサーンとはタイの東北部のこと。決して豊かな地方ではないこともあり、若者の多くは都会に出稼ぎに行く。都市で必死に稼いでサバイブする、そんな彼らを慰めてくれるのが故郷の音楽、イサーンミュージック。一大歓楽街であるパタヤには、多くのイサーン出身者が出稼ぎに来ているため、イサーンミュージックを楽しめるディスコたくさんあるのです。

わたしと旅の同行者である女友達が訪れたのは、中心部から少し離れた下町色の強い地域にある『タムナンション』。郊外らしい平屋型の大箱です。チャージはフリー。荷物チェックを済ませて、物腰が柔らかなスタッフの男性にエスコートされて店内へ入り、空いているテーブルへと案内されるとメニューを渡されました。我々はビールをオーダーしたけれど、ウイスキーをボトルで入れているテーブルが多く、ほとんどの客はローカルタイ人の様子。

ステージでは、サンバのような衣装を身に着けたバックダンサーとともに、煌びやかなドレスやキラキラのタキシードを着た歌手がかわるがわる登場し、ノリのいいイサーンポップスを歌ってフロアを盛り上げている。ダンスフロアはなく、各々の客はテーブルを囲むようにして身体を揺さぶったり踊ったりしていて、平日だというのに大盛り上がり。雰囲気と音楽に浸りつつ、女友達とともにショーを楽しんでいたところ、ふと隣のテーブルが目に入りました。