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お小遣い制より自由裁量がおすすめの理由「夫婦のお財布事情」

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今回のテーマは「夫婦のお財布事情」である。

2兆%前にも書いたテーマなのだが、こちらもテーマになってもないのに、へし切長谷部や土方歳三、デビルマンの話を何回もしているため、同じ話を何度もさせるな、とは言いづらいものがある。

それに、デビルマンの話と違って、金とセックスの話は、何度聞いても聞き飽きない、という人が多いのも事実だろう。

まず、同じことを聞かれたので同じことを答えるしかないが、うちは夫婦別財布であり、水道光熱費や食費ぐらいはどちらが払うか決まっているが、あとは完全なフリースタイルであり、私は夫の収入や貯金のことをほぼ知らないし、おそらく向こうも知らない。

以下同じ話が続くし、前の記事をコピペしてきていいと言うなら喜んでそうさせてもらうが、それをやると同じテーマを振って来たくせに怒ると思うので止めておく。
しかし、同じ奴に同じ質問をしたら同じ答えが返ってくるのは当たり前だろう。
だからと言って、違うことを言うと「前と言っていたことと違うじゃないですか」「ダブスタですか?」と詰められる、お前らはいつもそうだ。

いつもの、謎のお前らとの戦いが始まってしまいそうなので、話を戻すが、我々夫婦の話はもうウンザリとして、では他所の夫婦の財布事情はどうなっているのだろうか。

お得意のインターネット検索調べによると、ひと昔前では、妻の方が家計を一手に管理し、夫には小遣いを渡すという方法がスタンダードだったそうだ。

これは、上手く行けば一番貯金が貯まりやすい方法だそうである。

では、上手く行かない場合はどういうケースかというと、女が母親になった途端、聖母マリアになるワケないように、一家の財布のヒモを握った途端、家計名人六段になるわけないのだ。
そういう女に家計を預けるというのは、3歳児に「任せた!」と言って、玉子を1パック託すのと同じである。

だが「家事は女がやるもの」ほどではないが「家計は女が管理するもの」という意識が日本に根強く残っているため、男側も盲目的に、3歳児に玉子を渡し続けている場合が多い。
そして「だいぶ玉子が貯まったはず。そろそろゆで卵(マイホーム)にでもするべ」と思った瞬間に「全部割れてた」ということが発覚したりするのだ。

もし、どちらか一方が管理するなら、性別ではなく「しっかりしている方」が管理すべきであり、任せる方も「任せとけば大丈夫」などと思わず、逐一卵の様子をチェックすべきということだ。

また、妻が家計を管理し、夫をお小遣い制にすると「夫にどうしようもなくストレスが貯まる」というデメリットが起こる。
確かにこれは、夫がよほど従順で無趣味、もしくは石とかでない限りはストレスが貯まるに決まっている。
そもそも自分が稼いだ金なのに「妻からお小遣いをもらう」などという言い方すら腹ただしいだろうし、足りなくなったら、妻に頭を下げ小言を言われながら追加をもらうというシステムも、どれだけいらすとやさんのイラストを使って図解されても納得できないだろう。

しかし、日本では長らくこの形態がスタンダードとして成立してきたのだ。
よってこの話を諸外国の人にいうと「日本の男は結婚すると感情を失うのか?」と驚かれることも多いという。
だが、こういうシステムだったからこそ「誰のおかげで飯が食えてると思っているんだ」というモラハラ界のエースで4番が生まれたとも言える。
逆に言えば、食わせてやっているんだということを誇示しなければやってられないほど、ストレスが貯まっていたとも言えるだろう。
例え貯金がたまっても、お互いストレスがそれ以上に貯まり、夫婦関係が破綻したら意味がない。

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