夫婦の自由裁量をうまくまわすために

よってこの「お小遣い制」は今では時代遅れと言われているそうだ。
大体このシステムは、夫が稼ぎ、妻は専業主婦という時代の主流である、共働きが当たり前の今では適用しにくい。

では現在のトレンドは何かというと、固定支出分担をしたら後は、各々自由裁量が良いという。

意外にも我が家は今のトレンドを押さえている家計ということになるのだが、もちろんこの形にもデメリットはある。

まず相手の資産が全くブラックボックスなため、いざという時お互いが「もっと貯めてると思ったのに!」と言い出すという、世界一醜い諍いが起こる可能性がある。

さらに貯金がない、程度なら良いが、気づいたらパートナーがリボ払いの利息のみを払い続ける「養分」として活躍していた、ということもあり得る。

またお互いの足並みがそろっていないので、家や、庭をコンクリートで埋め立てるなど、大きい物を買う計画が立てづらいというデメリットもある。

よって、夫婦別財布にする場合は、支出ともう一つ夫婦共同貯金を作り、そこに毎月定額貯金し、あとは自由という形式がベストだという。

誰だって自分で稼いだ金は自由に使えた方が良い。
しかし、映画「CASSHERN」を撮った紀里谷和明監督も同じく監督を務めた「GOEMON」で「お前の自由の代償がこれだよ!」というセリフを登場人物に言わせている。

使いこなせない自由を使うと、身を滅ぼしたり周りに迷惑をかけてしまうこともある。

この自由は俺のポケットにはでかすぎらあ、と思ったら、共同で管理したり、時には縛りを入れることも必要という事である。

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