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  • 2014.09.24

自己実現を目指すと婚活も就活も失敗する/採用のプロと白熱トーク②

「恋愛デスマッチ」特別企画として、友人のSさん(42歳)に登場いただきました!

 Sさんは私が新卒の時、採用担当だった男性。
現在は「採用のプロ」として人事採用コンサル会社を経営しつつ、書籍の出版や講演等で広く活躍されています。

 灘校→京大卒のエリートだけど、恋愛面では草食。
結婚12年目の一児のパパで、ルックスは色白童顔のカワイイ系。
そんな彼と白熱トークしましたよ♪

 前回の<婚活と就活は似ている!成功の最大のカギは?①>もどうぞ。


【第11回】恋愛はエゴの愛で、結婚は無償の愛


アルテイシア 恋愛デスマッチ コンサル 就活 婚活 面接
by LyndaSanchez

アルテイシア(以下、アル): ひと昔前は見合い結婚も多かったし、会社が集団見合いの場として機能していたし、周囲がお膳立てしてくれましたよね?
なにより女性の自立が難しかったから「こんなもんか」と妥協して結婚したと思うんです。
「結婚してから愛を育てるもの」という共通認識があったと思う。

 でも今は「恋愛して結婚しなきゃ」という認識だし、「好きにならなきゃ結婚しちゃダメ」どころか「デートもしちゃダメ」と考える男女が多いです。

S: 就活でいうと、ひと昔前は企業がお膳立てしてくれたよね。
学生の方も「与えられた選択肢から選ぶ」という考えで「もっと上を狙えるんじゃないか」とかあまり考えなかった。「望まれていくのが一番」みたいな。

 今は「好きを仕事に」系のメッセージが多いけど、<たまたまついた仕事をいかに好きになるか>が大事だと思う。

アル: 大人が「自己実現」とか言いすぎるからでしょうね。
だから「好きな仕事じゃなきゃ就職しちゃダメ」と考えて、面接にすら行かない学生も多いんだと思います。

 私は就職氷河期世代だったけど、今よりはゆるかったですよ。私も企業研究とかほとんどしなかったし。
P&Gとかも受けたけど「世界中で洗剤売っている」ぐらいのイメージしかなかった。

S: ははは(笑)、まあ洗剤売ってるよね。

アル: 自己実現できるか?とかもあまり考えなかったです。
「入ってみないとわかんないよね」「学生の自分はまだ仕事がわからないし、それなのに何が好きとかわからない」って。

S: それが真実だと思う。
今の学生は「志望動機がないと受けちゃいけない」と思って、志望動機が浮かばなくて悩むマジメな子が多い。

アル: 仕事も働いてみないとわからないし、恋愛も付き合ってみないとわからない。
考えることも必要だけど、考えすぎて身動きとれなくなる人が多いかも。
あと、異性を好きになる時に「この人と付き合えば、なりたい自分になれるかも」って自己実現欲求もあると思います。

恋愛はエゴの愛で、結婚は無償の愛


アル: 悩めるマジメな学生にはなんてアドバイスするんですか?

S: もともと僕は「自己実現・モチベーション・やりがい」といった言葉が好きじゃなくて。 それって自分へのインセンティブだけど、仕事は「誰かのためにやるもの」だと思うから。

アル: 私もよく書くのが「恋愛はエゴの愛で、結婚は無償の愛だ」ってことなんです。

 恋愛の「自己実現したい」「刺激やトキメキを与えてほしい」って欲求は自分へのインセンティブであり、エゴですよね?
一方、結婚=家族愛は「自分が相手を幸せにしたい」って感情だと思う。


S: 確かに、僕も妻や子どもが幸せなのが幸せだと感じる。
ただそれって年齢もあるかも。若い頃は「自分が幸せになりたい」って欲求が強かったし。
そこから「家族を幸せにしたい」「他人を幸せにしたい」「世の中を幸せにしたい」って風に広がっていくんだけど、それは仕事も同じかなと。

アル: ただ、それって就活生に言っても響かないんじゃないです?
「世の中を幸せにしたいって、なに壮大なこと言ってんだ」って。

S: いや、意外と響くよ。今の学生って「世の中の役に立ちたい、誰かのためになりたい」と思っているから。

アル: それぐらいしか言えないんだと思う。やりがいとか言われてもわかんないし。
むしろ「やりがいはなくていい」と言われるとホッとするんじゃないかな。

S: そうかもね。アルテイシアの読者も「結婚に自己実現やトキメキはなくていい」と言われてホッとするんだろうな。

アル:結婚は無償の愛で、無償の愛は物足りない」と書くと「物足りなくていいんだ」とホッとするみたいです。

タスクが多すぎて疲れ果てる女子たち


S: 採用する立場でいうと、幸せのレベルが低い人の方がいいんだよ。小さなことで喜べる人の方が長続きするから。
僕らの古巣の会社って欲張りな人が多いイメージだけど、違うんだよね。じつは幸せを見つけられる人が多い。

アル: あと、自己洗脳が得意な人が多いと思う。
「俺はこれが幸せなんだ!!」と思いこめるというか。

S: うん、それもある(笑)。
ただ結婚もやっぱり「幸せを見つけられる・幸せを感じられる」のがカギかなと。
それと、結婚で全てを満たさなくていいと思う。

アル: 全てを満たすのは無理ですよね。だから、コンプリート欲求の強い人は難しい。あれもこれもと求めるとキリがないから。
たとえば、私は夫と外食や旅行をしないんですよ。そこは女友達で満たして、夫は家でご飯食べるのが楽しい相手なんです。

S: うん、そうやって適材適所で分散できた方がいい。

 でも、そうだな…男子を見ていると「欲がない」って感じる。
女子の方が欲があるというか、上昇志向も強いし、「綺麗な服を着たい」みたいな物欲も強いし。

アル: それは、女は男社会で頑張らないと就職や出世が厳しかったからですよ。それは今もそうだけど。
会社で生き残るには男の何倍も努力をしなきゃと頑張りつつ、見た目も綺麗にしないと「女として終わっている」とか言われるし。
必死で働きつつ、恋愛して結婚して子どもも産まなきゃ…とタスクが多すぎて、疲れ果てる女子は多いです。

S: でも、うちの妻みたいに「専業主婦がいい」って女子もいるしなあ。

アル: だから?

S: いや、だからというか…。

アル: ガッカリですよ、Sさんがそんなこと言うなんて。

 私、大学の卒論のテーマが「女性と労働」だったんだけど、ゼミの教授から「うちの妻みたいに専業主婦がいいって女性もいるしね」と言われて、「だから?あんたの嫁と私の卒論カンケーねえだろ」とムカつきました。

S: いや、僕が個人的に接点のあった女性は働きたくない人が多かったから。

アル: それSさんがエリートだからですよ。そういう人には専業主婦志向の女子が寄ってくるから。

S: そうか…。

アル: すみません、ズケズケ言って。歯に着せる衣を持ってなくて。

S: ううん、大丈夫、気持ちいい。

アル: 気持ち悪いな(笑)。

「女性=神秘的なもの」幻想


S: さらに気持ち悪いこと言うと、僕は男子校出身だからか、女性を神秘的なものだと考えているフシがある。自分とは違う生き物というか。

アル: それって気持ち悪いし、迷惑ですよね。
つまり女を生身の人間と思ってないってことでしょ?

 女にはドロドロした感情なんてなくて、綺麗で優しくて無条件に受け入れてくれる女神的存在っていう…Sさんもマザコンなんですかね?

S: いや、マザコンではないよ。うちの母は人間的には良い人だけど、気ままな人で母親らしくなかったから。
無条件に受け入れてくれるって感覚は一切なかった。

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アル: ただ、シャアも母との関係が希薄だからこそ“母なるもの”を求めたし。
「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ」とか死ぬまで言っていたから(映画『逆襲のシャア』より)。

S: ああ、それはあるかも。母らしくない母だったから“理想の母親像”を抱いたのかも。
…そういう幻想をアルに見透かされたと思うんだけど。

 ただ、僕は女性に幻想を押しつけることは絶対しない。「女はこうあるべき」みたいな考えは大嫌いだし。
心の奥底に幻想はあっても、行動には出さないよう気をつけている。

アル: 知っています。だから私、Sさんが好きなんですよ。
Sさんは精神的にマッチョじゃないから。だから同期の女子会にもなぜか招かれたりするんです。

S: 自分でも違和感なく馴染んでいた気がする。
僕、おばちゃんっぽいって言われるんだけど。

アル: あ、それ、みんな言ってますよ(笑)。

「無条件で愛して欲しい」願望


アル: 話を戻すと、女も奥底には幻想を抱いてる人が多いと思う。どんな時も守ってくれる父親的存在を求めるっていう。だから、どっちもどっちなんですけど。

 あと、男女問わず人には「無条件に受け入れて愛してほしい」って願望があると思う。それを親に満たされなかった人ほど、異性に求めるのかなと。
私も夫に愛されて真人間になりましたから。

S: 真人間(笑)。

アル: いやマジで。夫に出会ってなかったら死んでいたかもと思うもん。
無鉄砲にセックスしまくっていたし、泥酔して階段から転がり落ちたりもしたし。

S: そうなんだ。

アル: うん、べつに死んでもいいやと思っていたから。

S: なんかさ、美人で性格もいいのに不幸な女の子って多いよね。
だめんずにハマったり、あと不倫してる子もすごく多い。

アル: 東京の独身女性を調査したら、不倫経験率が4割だったそうです。

S: 4割も?ほんと?

アル: ほんと。その調査によると、東京の女性は<男にリードされたい>と望む率が海外に比べて圧倒的に高かった。
そういう受け身な女性が多いから、都合のいい女になっちゃうんでしょうね。

S: 「日本の女性は世界一優しい」と言われるもんね。
優しいから男に合わせちゃうんだろうな。飲み会でもオジサンの話を辛抱強く聞いてあげているし。

アル: 私は「だったらスナック行けよ!無償でサービスを求めるな!」と拒否しますけど。
そんな私も欧米人からは「すごく優しいね」と言われるんです。「母国の女性はもっと強くて怖い」って。

 それに、欧米には男がデートに誘ってエスコートするって文化があるでしょ?
そういう点でも日本の女子は大変だと思うんですが、どうしたらいいでしょう?

S: 恋愛でマッチング率を上げるカギは3つあると思う。

―――次回、3つのカギについて語ります!

 アルテイシアさんが普通の男子の性事情をインタビューする『魁!!セックス塾』を当連載と隔週で更新しています。あわせてお楽しみください!

Text/アルテイシア

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ライタープロフィール

アルテイシア
作家。

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