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  • 2014.01.07

何気ないことを忘れない努力があなたの恋を特別にする/はあちゅうの女の本音

何気ないことを忘れない努力があなたの恋を特別にする

恋愛 はあちゅう コラム 結婚 別れ
©by B.Riordan.

 去年の私の恋愛事情において最大の事件は、
初めて結婚を真剣に考えられたくらい好きになった人と、
お別れしたこと
でした。

 お互いに好きなまま別れるというシーンは人生で初めてで、
納得して出した結論とはいえ、
あまりにつらくて、一ヶ月くらい心身ともに死んでました。

 恋愛と仕事で
仕事を取ったのは私の方でしたが、
一晩経ってから
やっぱり嫌だとすがりついたのも私でした。

 深夜に電話で4時間以上泣いて、
「これ以上泣かれたら
俺、春香のこと嫌いになっちゃうから
好きなまま別れさせて」と言われた時に、
ようやくもう本当にダメなんだと悟りましたが、
これで仕事まで散々だったら、
もう生きてる意味が無いと同時に考え、
「私はそっちの生き方を選んだんだ」
覚悟のようなものが心の中に出来上がったのも覚えています。

 おかげ様でその数カ月後、
長い間の夢だった女性誌での連載が決まり、
トントン拍子に新聞連載とCM出演まで決まり、
TV出演などの機会も出来、
払った対価の元は取れたと思うべきなのだと思います。

 でも、連載決定の電話を受け取った時、
一番伝えたい相手への電話を必死で我慢して、
泣きながら歩いた夜の坂道では
「こんなのまだまだ通過点」だって思いました。
もっともっと結果を出さないと、私の恋は報われない。

 我儘な人生を送る分、孤独な気持ちを味わうのも当然で、
これくらいで泣いているうちは、
自分のレベルはそこまでだって思うことにしました。

 iPhoneの写真を整理して、
もらった指輪を箱に閉まって、
アルバムは目に入らないよう別の部屋の棚に隠して…

 一緒に過ごした時間が長い分、
ふとした時に思い出すのはしょうがないのですが、
その機会を意識的に少なくしていったら
彼のことは徐々にいい思い出になっていきました。

 ところが、年末に大掃除をしていたら、
目につかない場所にしまっていた
一冊のノートが出てきました。

 ティーンエイジャーっぽくて恥ずかしいのですが
遠距離恋愛だったため、会う時間が限られていた元彼とのデートのことは
毎回、専用のノートに書いていたのです。
どこに行って何をして何を食べたか、
どんなことがあったか。

 それを懐かしく思いながら読んでいたら、
あまりにも多くのことを忘れていたことに愕然としました。

 ノートには本当に、なんでもないことばかり書いてあって、
でも、今の自分の生活にはないものだらけで、
読み返すと、全部が貴重なことのように思えました。

 夕食の準備中、
キャベツについていたミミズを外に捨てに行った彼が、
非常階段は内側からしか開かないことを知らず、
戻ってこれなくなったことや、
カメラ屋さんで革のストラップをじーっと見てたら
次に入ったカフェでトイレに行くふりをして買ってきてくれたことや、
別れる前日はギャングの映画を見てから、
お寿司屋さんで大きな穴子を食べたこと…。

 いつもは名前で呼ぶのに、
照れた時だけさん付けしてくる癖のことも、
女難の相だと占い師さんに言われていた目の下のホクロのことも、
よく使う困った顔みたいなお気に入りの顔文字のことも、
全部、そのノートを読むまで忘れていました。

 あんなに忘れようとしても忘れられなくて辛いって思ってたけど、
実際は、いろんなことをすっかり忘れていたんです。

 なんて私って薄情なんだろう…。
記憶って本当に頼りにならない。

 でも、その時、
今までは彼を忘れる努力をしていたけど、
忘れないほうがよっぽど大事だって思えました。

 忘れていたことは全部、
それが起きた瞬間はなんでもない事だったけれど、
後から振り返ると、とても愛おしくて、特別で、
ああいう日常が人生の宝物だったんだって
思えたんですよね。大げさかもしれないけど。

 なので、私は世の中の幸せなカップルに言いたい。
なんでもない幸せな今を
後で思い出すための何かを、是非始めてみてください。

 その人と、ずっと一緒にいる場合でも
別れてしまうことになっても、
いつかきっとその記憶は、自分の心を潤してくれると思います。

 新年の気持ちが新しいうちに、習慣にしてみてほしいです。
絶対に、今の恋がもっといい恋になります。

 ひとつの恋からどれだけ多くのものを得られるかは自分次第。
それは恋愛だけではなく
人生のどんなシーンにでも言えることだという気づきのシェアが
2014年一発目のコラムの主題となります。
今年もよろしくお願いします。


Text/伊藤春香(はあちゅう)

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ライタープロフィール

はあちゅう(伊藤春香)
ブロガー、作家、ソーシャル焼き肉マッチングサービス「肉会」代表

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