「甘えられない」と言っている女は
そもそも「甘える」ことに向いてない

―胸が痛いです(笑)。

中村:本当に胸が痛いんですが、容姿やキャラが男から見てかわいいタイプは甘えのテクニックを駆使すればお得だと思うんだけど、そうでないタイプがムリして駆使しようとしても成功しないと思うんだよね。

そもそも「自分は人に甘えるのが苦手だけど、甘える女子は得しているから甘えスキルを身につけたい」と思っているとしたら、苦手だと思っている時点で甘えることに向いてないから。
モテるテクニックを使える人は、苦手じゃないんですよ。
そんな私が好き、ぐらいの勢いなの。

だから「苦手だけど、スキルを見につけたいです」という相談には、「すでに向いていません」というのが答えです(笑)。

そういう人は甘えじゃなくて、別の方法で男の人と上手くお付き合いした方がいい。
でも、男の人は自分が強い立場になったり、何かをしてあげたりすることで、女の子の斜め上ぐらいにいられるとテンションが上がるので、甘えられることでテンションがあがる男の人も多いと思うのね。
だから甘えるのが下手だったら、違う形で男を斜め上に置いといてやればいいんじゃないかな。
褒め上手になったり、さすがスゴイね! と立て上手になったり。

甘えは失敗するリスクが高いけど、褒めはあまり失敗しないから。
甘えるのは、スキルと甘えられる距離感かどうかという前提の部分で難しいと思いますね。

―どうしても苦手なのに無理をして甘えようとするよりは、違う方法を探したほうが心を落ち着けて過ごせそうですね。

中村:恋愛において何かを無理してロクなことはないんだよね。
甘えとは少し違うんだけど、ノーといえない女性って男の人に受けがいいわけですよ。
拒絶せずに、いつでも自分を受け入れてくれると思うと男の人は嬉しくなっちゃうから。
でも受けがいいからってそれを続けてしまうと、女の人は本当に嫌な思いをすることが多々あると思うの。

私も若いときは、曖昧な断り方していたこともあったんだけど、ある時、私がずっといい顔していても得一つもないわって思ったんだよね。
相手は傷つくかもしれないし、しばらくギクシャクするかもしれないけど、その時からはっきりガツンと断ってますね。

―ノーといえないのは一部の女性にとっては大きな問題ですよね。

中村:ノーと言えない人のほうが、媚びなんだよね。
甘える人は自分の都合は他人に押し付けるくせに、図々しいから自分の都合が悪いときは平気な顔でムリって言うんだよ。