彼女になっても、楽にはなれない!?

―それでも、離れなかったんですね。

A子 そうですね…。「好きだから」というより、ひくにひけないって感じでしたけど(笑)。
でも、新しい女とうまくいかなったみたいで、「やっぱり君がいい」と、付き合うようになりましたね。

Betsy 私は、彼が誰かと付き合ったり別れたりを繰り返してる間も、ずっとセフレでいたんですよ。どんなひどい扱いでも、離れなかったから(笑)。
あまりに長い間一緒にいたので、ようやく「これって付き合ってるってこと?」って状態になり、セフレから彼女にましたね。
本当に長期戦でした。A子さんみたいに、他の女と比較されるようなキッカケがあったり、私のように「何がなんでも離れない!」って作戦に持ち込むしかないのかもしれないですね。

A子 どちらにしろ、本当に疲弊しますよね。

―でも、念願かなって彼女になれたわけですね。付き合ってからはどうでした?

A子 それが…。「ここからが本当の地獄だ!」って感じですよ。
彼が実家に帰る際、私も自腹で飛行機に乗って追いかけたんですよ。実家のご両親にも紹介してくれて、楽しかったんですが…。その夜、ひとりでホテルに泊まってたら、全身にひどい蕁麻疹がでちゃったんです。もう痛くてかゆくて…。そのときに、これは拒絶反応なんだ、体がもうやめろって言ってるなって、ようやく悟りましたね。

Betsy え、それで別れたんですか?

A子 別れを切り出した途端、彼が土下座でこれまでの3年間のことを謝ってくれたんですよ。でも、ここで流されたら絶対に後悔する!って、断固拒否。この決意が揺らがないよう、蕁麻疹の写真を撮りました(笑)。
無事に付き合うようになったって、特別優しくされるようになるわけじゃないんですよ。
優しくされたのは、別れようとしたときだけ(笑)。

Betsy そう。彼女になって、扱いが変わる思ったら、大間違い。
私も、彼女なのに大事にはされてませんでした。努力して、時間をかけて、それでも扱いは「彼女の肩書きをもったセフレ」ですもん。
付き合うところまでいけても、そもそもお互いの気持ちの差が、ありすぎたんでしょうね。

 付き合っても、結局はうまくいかなかった、私とA子さん。正直、うすうすわかってはいたけど…。でも、女性なら、それでもセフレに惹かれてしまう私たちの気持ちもわかるんじゃないでしょうか。

  後編は、「それでも付き合いたい!」という読者のために、失敗談をふまえたセフレ攻略法を語りあいました。

Text/Betsy

特集《セフレと恋愛はできるのか》
セフレを好きになってしまう女性は多い。でも、セフレから本命にはなれるの?そもそも、セフレと恋愛して幸せになれるの?
ハッピーエンドでも、悲しい結末でも「セフレとの恋愛の始末のつけ方」を考えてみる。