「責任」を重んじるから?

 前置きがすっかり長くなりましたが、ぼちぼち本題に入りましょう。話を振らないという男性の性質に悩まされている女性は非常に多いです。「私のことをちっとも聞いてくれないカレ……私に興味がないのかしらん?」ってやつですよ。

 筆者が思うに、「もしかしたら話したくないかもしれない」という、先回りし過ぎた気遣いが邪魔しているように見受けられます。たとえば仕事帰りのデートにて。「今日は大きな商談を締結させてきたぜ」と、まずは近況報告を行ないます。そこから、「キミはどうだった?」と話を振る手前、ブレーキ信号が作動するのでしょう。「もしかしたら大したトピックスもなく、話しづらいのかもしれないぞ」と。だったら話を振らないほうが無難という結論に行き着くのでしょう。

 もしくは、話を振ったその先に、退屈な時間が待っていると、身構えているのかもしれません。男性にとって女性の話ほど、つまらないものはないと言われていますからね。「キミはどうだった?」と話を振ったが最後、「同僚のA 子が課長と不倫していてね……」など、興味の持てない内容が延々と続くことを恐れているのでしょう。

 男性は、女性に比べて「責任」を重んじる生き物です。話を振った以上は、真剣に耳を傾けなければならないと、責任を感じるわけです。けれども、仮に退屈な内容だったら、真剣に聞く自信がない……だったら話を振らないでおこうとジャッジするのでしょう。

 話したければ、自発的に話すであろうと考えているケースも考えられます。男性は元々、自発的・積極的・能動的な生き物ですからね。一方で女性は、受け身な生き物。I嬢の言う、「女性同士だと、自分の近況を話した後は『○○ちゃんはどう?』って話を振りますよね」は、お互いの受け身性質をわかっているからこそ起きる現象なのでしょう。「『○○ちゃんはどう?』って話を振ったほうが、相手は嬉しいであろう。自分も話題を振られたら嬉しいから」って心理ですよ。「話したければ、自発的に話すであろう」という男性の思考回路とは真逆になりますね。

 諸々踏まえると、男性に「話を振るスキル(!?)」を求めるのは難しいようです。そのぶん、オシッコ後はしっかりとイチモツを振って滴を切り、フェラチオ時にしょっぱい味がしないよう、ご配慮頂きたいものですな。

Text/菊池美佳子

次回は <「10分間セックス」で濡れるの?愛液に関する3つの解決法>です。
先々週は、キスも前戯もなしで挿入だけする10分セックス、「挿入フレ」の話をした菊池美佳子さんですが、AM読者のみなさんから「濡れるのか?」「痛くないのか?」という質問がありました。菊池さんの答えは「濡れるわけない」!では、愛液に関する悩みはどうやって解決すればいいのでしょう?3つの解決法をご提案します!