「男が考える美脚」の矛盾

 男子が求める「ベストな脚」って、ふくらはぎは細く・太ももはムッチリな脚だと思うんです。だけど、そんなコは滅多にいないでしょ。
ふくらはぎが細いコはちょくちょく見かけますが、彼女たちは太ももも細いです。
同性目線では、「ふくらはぎも太ももも細いとは、羨ましい!」ですが、男性目線では違うのでしょうね。「ふくらはぎは合格なんだけど、太ももはムッチリ希望なんだよなぁ」といったところでしょうか。
太ももはオマ○コにこよなく近い部位ですから、多少肉付きがあったほうが魅力的に感じるのはよくわかります。

 しかし、太ももがムッチリなコは、ふくらはぎもムッチリなんですよね。太ももムッチリで、ふくらはぎは細いコなんて、希少価値が高すぎます。
そのことを、世の男性たちもよくわかっているのでしょう。だからこそ、脚へのこだわり・フェティシズムを放棄したかのように思います。

 もちろん、脚フェチ男子がゼロとは断言できません。
美脚をこよなく愛する男性も存在します。彼らの共通点といえば、なんといってもM気質が強いという点! 
美脚でチンチンを踏まれたいとか、おみ足をペロペロしたいとか、苛められたり、ご奉仕したりなどの欲求が強いようです。攻めではなく、受け身な姿勢ですよね。

 対して非・脚フェチ男性は、受け身ではなく、自ら攻めたいのでしょう。そう思うと、世の中まだまだ捨てたもんじゃないなぁと。
草食男子の増加が懸念されている昨今ですけど、世の中に脚フェチ男子が滅多にいないってことは、男という生き物が、牡としての本能を失っていない証しのような気がします。

「ふくらはぎは細く・太ももはムッチリだなんて、無茶な要求はしないぜ!」「牡としての本能もちゃんと残っているぜ!」って、我々婦女子にとっては、実に喜ばしいこと。
そんな男たちに応えるべく、脚ヤセに励むよりも、フェラチオの練習に励むほうが、よっぽど喜ばれるような気がします。

Text/菊池美佳子