不所持のスタンスで男を冷静に見極められる女に

 もちろん、Myコンドームやウェットティッシュがなくてもセックスはできます。男性側が用意したコンドームの在庫が足りなくなるほど回数を重ねるパターンって滅多にないですし、ウェットティッシュで拭わなければご開帳できないほどの情けない股でもないですからね。

 でもね、Myコンドームやウェットティッシュ不所持のスタンスは、状況及び相手男性を冷静に見極められるんです。「諸々の事情はお構いなしにセックスしたいと思えるということは、私はこの男性と心の底からセックスしたいと願っているのだ!」と、正しいジャッジが下せます。セックスしてもしなくても、どっちでもいいやと思える相手に対しては、万が一オトコの家にコンドームがなかったら生ハメになっちゃうし、シャワーも浴びずベッドインする流れになった場合、AM ANSWER【とんでもない失敗】にもあったけど、「クンニ時、ティッシュ」とか「尻からトイレットペーパー」みたいに恥をかくのもイヤだし……やっぱり今日はやめておこう、と判断できるようになります。

 これまでは、「いざというとき己の身を守るため!」という意味もあって、コンドームを持ち歩いておりました。ですが、よくよく考えたらこれって、男性を甘やかしちゃっているんですよね。これは筆者の実体験なのですが、継続的な肉体関係を持っていたセフレ男性は、「ミカコは必ずコンドームを持っているし」と解釈したのか、自分では一切コンドームを用意しなくなりました。

 ウェットティッシュも然り! 「この女の股は、シャワーを浴びずとも毎回ピカピカだぞ」と思わせてはいけません。「ぶっちゃけ、シャワー浴びるの面倒くせえし!」と、男性のナマケモノ根性を目覚めさせてしまいます。今後は、「たまには一緒にお風呂でイチャイチャしたい女心」を華麗にスルーするでしょう。毎回、挿れてヌクだけの、味気ないセックスになってしまいますよ。挙句の果てには、「ラブホじゃなく、風呂無しレンタルルームのほうが安いし」と、セックスの実施場所を格下げしてくる危険性だってあるのです。

 これまで筆者は、コンドームとウェットティッシュを持ち歩かずして、肉棒を欲しがるべからず、と主張してきました。その主張を、あえて曲げたいと思います。無駄打ちセックスを卒業したい女性は、コンドームもウェットティッシュも不所持で!

Text/菊池美佳子