セックスするまで「40分」は必要!?女子に嫌われずセックスするためのエロメン三原則

 どうも初めまして。AVライターの東風克智(こちかつとも)と申します。
「週刊プレイボーイ」「週刊大衆」などで完全に男性向けのAV記事を書かせてもらっています。

 そんな男ウケ記事しか書かない(むしろそれしか書けない)私になぜか女性向け恋愛情報サイト『AM』さんから「女性用AVのレビューを書いていただけませんか?」とオファーのメールが……これは例えるなら格闘漫画『グラップラー刃牙』を描いている板垣恵介先生に「少女漫画を描いていただけませんか?」と依頼するくらいありえない話です。
正直言って誰か別のライターさんと勘違いしてメールを送ってしまったのか、もしくは私を陥れようとする第三者からの手の込んだいたずらメールだと思いました。

 しかし確認したら間違いなくメールを送ったのはAMの女性スタッフさん。となれば『女性からお願いされたことは犯罪行為以外なら全てする』がポリシーの私は引き受けないわけにはいきません。

……とは言うもの、仕事とプライベートを合わせたら月に100本近いAVを観ている私でも女性向けAVは全くと言っていいほどノータッチのジャンル。
唯一しっかり観たのは昨年のAV OPENにノミネートされたSOD専属女優・古川いおりちゃんが出演したシルクラボ作品『Girl’s Pleasure』くらいです。
その作品も私がいおりちゃんのファンだから観たのであって、エロメンの一徹さんと幸せそうに絡むいおりちゃんの姿を観て嫉妬の嵐。親の仇でも観るような目で画面に映る一徹さんを睨んだ思い出しかありません。

 しかし人の縁とは分からないもので、親の仇のように睨んでいた一徹さんと共通の知り合いがいた事でTwitterなどで仲良くさせてもらうように…。
そして先日ついに一緒にお仕事をさせていただくことになり、実際に一徹さんと初対面いたしました。

 私はずっと『イケメンは全員性格が悪い』と信じて生きてきたのですが、実際にお会いした一徹さんはさわやかで言葉使いも丁寧、さらに腰も低い、そしてB級AVライターの私の前を歩いてドアを開けてエスコートしてくれる……などなど超が付くほどのイイ人!
見た目も心も完全におっさんの私でさえキュンキュンしてしまうレベルの色男でした。エロメンさんたちが女性からキャーキャー言われるのは、ただイケメンなだけじゃないんだなということが良く分かりました。

……まあ一徹さんのキュンキュントークはこの辺りにして、本題のAVレビューをしましょう。

絡みのあるベッドシーンまで「40分」と「4秒」という差

 今回私が観たのは、シルクラボさんの『ワーキング+』という社内恋愛を題材にしたドラマ作品。初めて真面目に女性用AVを観ましたが、私がいつも観ている男性用AVとは異なる点が多々あって驚きました。

 まず驚いたのが『絡みのあるベッドシーンが始まるまで40分』ということ。
この作品の主演女優である新人社員のあすかみみちゃんが、ちょっと怖い存在だった上司の一徹さんにドンドン惹かれていき、二人が愛し合っていくまでの過程を40分かけてじっくりと見せてからようやくベッドイン…。
そして、二人の愛情がMAXになった状態で最高の絡みを見せてくれるのです。

 ちなみに男性用AVの場合はブリーフ1枚の男優がいきなり現れて、女優と出会って4秒で合体してしまいます。『40分』と『4秒』…大違いですね。男の場合はとにかく早くHがしたくてたまらないのです。

 次に驚いたのが『SEXシーンでわざわざゴムを着用するシーンを見せる』ということ。
男性用AVではゴムを着けるシーンを見せるなんて、タブー中のタブー(例外で素人男性が女優と絡む作品などでは女優がゴムをクチで着けてあげるエロいシーンが見所だったりしますけど…)。
男性用AVでは男優がゴムを着けていることを観ている側に悟られないよう、カメラに映っていない所でサッと着けるのが主流。ある男優さんに聞いたところ、これが出来てやっとプロの男優と言えるそうです。

 もし男性用AVでゴムを着けるシーンをわざわざ見せていた場合は、『途中でゴムが破けて中出しになっちゃった。テへへ…』な展開の前フリだと思って間違いないでしょう。