外見部門以外の特技も同様です。たとえば、「クンニリングスを受けずとも、嫌な顔一つ見せないのが私の特技」という女性。「特技ってわけじゃなくて、単にクンニが恥ずかしいだけなんですけどね」って人も該当します。

　芸能人の映画イベントでクンニの話題は出ないでしょうから、残念ながら松坂桃李クン現象は期待できません。いや、芸能人の映画イベントでなくとも、一般人の合コンとて、クンニの話題は滅多に出ないでしょう。

　しかし、会話の節々から、「このオトコ、おそらくクンニしないな」という想像は、なんとなくできるはず。潔癖を感じさせる節があったりだとか、苦手な食べ物が黒アワビだったりとか。

「早漏歓迎！」も、立派な特技です。「特技ってわけじゃなくて、ぶっちゃけ前戯は好きだけど、挿入が気持ち良いと思えないだけなんですけどね」って人も該当します。

　ただし、合コンの時点で、早漏か遅漏か見抜くのは難しいです。たまたまセックスした相手が早漏だった場合、そこから継続的な肉体関係が持てる仲へと発展させましょう。あなたの苦手な挿入が短時間で済むのですから、願ったりかなったりなパートナーになってくれるでしょう。

　ポイントは、口が裂けても、「早漏のほうが好都合なので」などと口走ってはいけませんよ。「俺って早いよね？」と問われても、「ううん、そんなことないッ！」と全力で否定し、「○○君のセックスはすっごく気持ち良い！」の一点張りで。相手男性は、あなたが大好きだという前戯に対して、ますます真摯な態度で臨むようになるでしょう。

　あなたのマニアックな特技を発揮するチャンスは、決して多くないかもしれません。しかし、ゼロではないはず。貴重なチャンスを有効活用できるよう、頑張ってください。 　 　 　

Text／菊池美佳子