恋愛しなきゃ結婚できない時代

AM:オクテ女子座談会の皆さんも、結婚はしたいんですよね?

アル: みんな働いて自立しているから「結婚という形がほしいんじゃなく、パートナー・家族がほしい」と言っています。
内閣府の調査でも、2~30代男女のうち、男の8割・女の9割が「結婚したい」と答えている。少子化の調査でも、95%の男女が「子どもがほしい」と答えている。
つまり、ほとんどの人は結婚したいけどできないのが現状。

AM: なぜそんな風になっちゃったんでしょう?

アル: 経済や社会的状況とは密接にからんでいますよね。家族を養える男性は少ないけど、共稼ぎで子育てするのが厳しい環境とか。
ただ、独身男女(18~34歳)のうち、女の約5割・男の約6割は恋人がいないから。
昔はお見合いというインフラがあって、恋愛しなくても結婚できた。今は恋愛しなきゃ結婚できない時代になった。それが一番大きいと思いますよ。

AM: お見合い制度の復活を望む若者は多い、と聞きます。

アル: でもお見合いに王子様が来るわけじゃないから(笑)。そもそも王子様ってUMA(未確認生物)だから。
一昔前は、女は男に養われなきゃ生きていけなくて、結婚=就職だった。好きだから結婚したわけじゃなく、生きるために結婚した。
今は女性の社会進出が進んで、多様な生き方が認められるようになって、結婚しなくても生きやすくなった。それは寿ぐべきことだけど、自力で獲物を狩らなきゃいけなくなったと。

AM: しかも、女が狩らなきゃいけない時代ですよね。未婚男子の4人に3人が草食系でオクテだから。

アル: オクテ人口が急激に増えたわけじゃなく、昔から多かったと思います。昔はお見合いというセイフティネットがあっただけで。
ただ、「彼女はほしいけどオクテな男」が多かった昔と比べ、今は「そんなに彼女ほしくない、恋愛が面倒くさい男」が増えているとは思う。

AM: それはなぜなんでしょう?

アル: 理由はいっぱいあるけど、ひとつは「そこら中にエロが溢れているから」。今はいくらでも無料でエロ動画を観られるし、AV女優さんのレベルも超高い。河原や竹やぶにしかエロ本が落ちてなかった時代は、「女の裸を見たい!セックスしたい!」って興味や欲求が高かった。
でも、簡単にアクセスできるようになれば、興味や欲求が薄れるのは自然なことだと思う。

大学生と飲んでいると「最近、AV観ても勃たないんですよね」「あー俺もです!」みたいな会話がよくある。
世のお母さん方は「息子の部屋にエロ本がない!」と心配する時代じゃないかな(笑)。