男性目線のテクニック本に氾濫する誤った知識

 そんな男女のすれ違いを減らすため、私は「テクニックに走らず、女体を理解せよ」「シンプルイズベスト、余計な技を足すな」とセックス指南を続けてきました。
でもやっぱり、世の中には圧倒的に男目線の情報が多い。

 クンニについても「膣にも舌を入れよう」と大抵の本に書いてます。鈍感な膣に短く柔らかい舌を入れられても、ほとんど何も感じない。男性が疲れるだけで、まったくの無駄。
「クリに鼻を押しあてて刺激しながら、膣に舌を入れる二点攻め」を紹介している本もありました。
そんなテクは無駄だと気づかせるため、男性の亀頭に鼻を押しあてて「フフッ…どう、感じる?」と聞いて、戸惑わせるといいかも。

「クリ・ヴァギナ・アナルを同時に責める三点攻め」とかもよく載ってますが、男性は複合技が好きですね。マッスルドッキング的なものに対する憧れか。
「騎乗位の時に彼女のアナルも攻めよう」とかも載ってるけど、ほとんどの女性はアナルを攻められたら引くでしょう。私だったら、チン折りのアルに変身してしまうわ。

 ちなみに「『キミのあそこにキスしたいな』と言ってクンニしよう」と勧めている本もあり、この話を周りの女子にしたら「キモー!!」と合唱していました。オッサンのキモい勘違いには困ったもの。

 キモいだけじゃなく、実害があるのはもっと困ります。
「耳の穴に舌を入れよう」「眼球も性感帯だから舐めよう」と勧める本もありますが、実際にそれをされて中耳炎や結膜炎になった女友達もいます。「唾液にはバイキンがいっぱいやぞコラー!!」と阻止しなければ、自分の体は守れません。


自称Mは勘違い男を増殖させる?

 最近読んだセックス本には「女性を一番刺激する手段が、言葉責め」「言葉責めを使って、男性が完全にイニシアチブを握っていると提示することが大事」と載っていました。
この手の本の著者は「多くの女性はイヤでも喜んでるフリをする」という事実を知らないのか?<女性の8割がイったフリをしたことがある>というデータがあるように、女性は相手に気をつかって演技をする。

 私も大学生の時、男から「どうしてほしい?」と言葉責めされて、断腸の思いで「い、いやんっ…」と喘いでみた。
でもあまりのイヤさに我慢できず「ほら、正直に言えよ」と言われ、「それやめてくれないか」と正直に言いました。

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漫画『ガラスの仮面』/作者:美内 すずえ/出版社:白泉社
月影先生(=月影千草)劇団つきかげ主宰兼マヤの師匠。演劇史に名を残す名作『紅天女』の主役を務めた唯一の人物。

 月影先生(byガラスの仮面)は
「芝居をしている時はいつだって別人になっていられる…千も万もの仮面をつけられる…!」と語っていたけど、私にMの仮面をつけるのは無理でした。
でもいつかきっと、『紅天女』を演じてみせる…!!

 じゃなくて、そんな勘違いした男、修正してやる…!!(by Zガンダム)

 そのためにも、自称Mの女性には注意を促したい。
「私はMだから、イラマチオとかアナル攻めされると喜んじゃう(はーと)」とかいう女性がいるけど、相手に「普通の女の子は嫌がるから、勘違いしないように」と釘をさすべき。
<彼氏にお掃除フェラを求められてギョッとしたら「えっ、元カノは喜んでしてきたんだけど…これって普通はしないの?』と言われた>といった声も寄せられます。

 自称Mの女性は、男性に「女はSっぽく強引にされるのが好き」と誤解を与えてしまう。
公衆便所にも<次に使う人のことを考えましょう>と張り紙がしてあります。最低限の公共心をもってセックスしてください。