恋はスピードで勝つ。好きな人に仕掛けた作戦と3つのポイント/雨あがりの少女

by Kseniya Petukhova

「実は私も彼のことが好きだった」と、友人に打ち明けられたことがあった。「彼」というのは私の恋人だ。

当時、会社の同期だったその彼は地味で無愛想だったからか「人気者」という感じではなかったけれど、何人かの女の子にひっそり慕われているようだった。彼も鈍感そうに見えて、海外旅行に行けば仲良しの女の子だけにおみやげを買ってきたりしていた。おみやげをもらえなかったのは内心ショックだったけれど、どうしてもその人を好きになってしまった私は、“恋愛スピード狂”なりに、アプローチをはじめたのだった。

【作戦】本人に好意を伝える

作戦というにはあまりに単純だけれど、私は「本人に好意を伝える」このことが何よりも大事だと思っている。というか、ほとんどこれしかやっていない。でも、案外みんなやらない。きっと仕事でも何でもそうだけれど、どんなに単純なことであっても、他人がやらないことをちゃんとやれば効果がある。恋愛においては、好きな人に好きと言う。それだけ。

とはいえ「好きです!付き合ってください!」みたいな一発勝負の告白をして、「ごめんなさい!!」と断られたらやっぱり落ち込むし、そこから逆転するのはちょっぴり難しい。だから私は好きな人ができたら、その人との会話の中で、「かっこいい」「美しい」「楽しいね」「好き」などと言うようにしている。べつにその場で具体的な返事をもらう気はなくて、ただ好意が伝われば100点満点だ。

【ポイント】好意をすぐに伝えるべき3つの理由

理由①:ライバルに勝つため

この世にはたくさんの恋する人間がいるし、きっと、私の好きな人を好きな人も、何人もいるだろう。だからライバルに負けないようにできるだけ早く行動していけたらいいなと思う。私は好きになったら周りにも言うタイプで、同期の彼については「〇〇君、かっこいいよね」「私こっそり推してるの」などと仲良しの同期には伝えていた。もしかするとそのせいで諦めてしまった人もいるかもしれないけれど、恋愛に禁じ手はないのだから、堂々としていていいと思う。

理由②:ぼんやりしているときがチャンス

好意を示すタイミングとして、私の周りではいわゆる「脈あり」かどうかを気にする人たちが多いけれど、それではちょっと遅いような気がしている。もちろん「脈あり」だったら全く問題ないのだけれど、「脈なし」と発覚したら……。 だったら、「相手がまだこちらについて何も恋愛的ジャッジをしていない(脈ありでも脈なしでもない)状態」であるうちに、好意を示して先手を打つことが重要なのではないだろうか。

きっと恋はほとんど錯覚のようなもので、戸惑いやドキドキが「好き」にすりかわってしまえば、それはもう恋愛の「好き」ということにしていいのだと思う。そういえば、同期の彼は交際をはじめてしばらくしてから「何が何だかわからないうちに付き合うことになっていた。不思議……」と呟いていたので、これは「スピードで勝ち取った恋」と言えるだろう。