6つの要素の中で一番大切なのは?
上記【1】~【6】まで書きましたが、特に重要なのが【3】の「金銭感覚」です。これは本当に同じレベルでなければヤバいことになります。なにしろ、人生においてもっとも大切なものは「愛」で、続いては「お金」だからです。上記の通り「ブロッコリーが250円以上だったら買わない」という点で我々は一致しているから、お互い無理のない範囲でお金を使えるようになります。
夫婦どちらかが浪費家だった場合、節約家の方が「なんで私はこんなに節約しているのにあなたはムダ金使うの! 今月家計苦しいのよ!」なんてケンカになります。あとは、誕生日など特別な日に一人1万円の料理を食べたとしましょう。このとき「いやぁ~、本当においしかったなァ……。たまにはいいなぁ、こうした贅沢も」と互いに思うことができるのです。
私には子どもはいませんが、金銭感覚については、子どもの進路についても同じことが言えるかと思います。多分、今の時代は大学に行こうが行くまいがどうでもいいでしょう。しかし「お受験」をさせたがる親が多過ぎる! 自分も妻も小中高は公立で、「お受験」などしていない。それでもまぁ、楽しく生きているので、我が子がいたとしても「お受験」をさせていないと思います。結局「お受験」については親の思想に従っているだけなんですよ。そこに子どもの意思はない。だったら「本人が行きたくないのに小学校から私立のエスカレーター式に行かせるのはカネの無駄。どうしても大学に行きたいのならば、『全入時代』の今、どっか入れるだろう」という考えになります。これも金銭感覚が共通だからこその結論です。
結婚をするかどうか迷ったら…
あと、大切なのは目標を持つことです。我々が結婚した年である2013年に作った目標は「2020年8月31日セミリタイア」でした。幸いなことにこれは達成できそうです。8月31日は定年退職を迎えた夫を家族が祝福するような描写がドラマなどでは描かれますが、我が家でもそうしたことをするでしょう。私の24年間の労働者人生の一旦の区切りを2人して祝うこととなります。
あだ名をつけるのもいいと思いますよ。私の妻はガチャピンにソックリなため「ガチャ」というあだ名をつけました。そうすると、CMにガチャピンが出ていたりすると2人して「ガチャピンだ!」と嬉しい気持ちになりますし、ガチャピンのグッズがあったら買ってしまったりする。これは前言撤回のようなものですが「共通の趣味」として存在します。子どもがいるわけではないので、かわいがる対象としてガチャピンがいる、とでもいえましょうか。
こうした点から考えると、交際中に上記【1】~【6】のうち最低4個は当てはまるかどうかを探り、結婚をするかどうか決めた方がいいと思います。3個以下でしたら多分一緒に生活するのは無理です。もちろん、私が挙げた6項目ですべて逆の意味で一致していても良い夫婦になるでしょう。
Text/中川淳一郎
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