高度なノウハウが求められる婚外恋愛(公認不倫)。その条件を乗り越えられるか?

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先日、渡辺ペコさんの漫画『1122』を読みました。婚外恋愛許可制(公認不倫)を導入している夫婦の結婚生活を描いた漫画です。

それにちなんで、TOFUFUの編集者さんから、

最近、婚外恋愛についてよく聞きます。この風潮は最近のものなのか、婚外恋愛(公認不倫)は成り立つものなのでしょうか。

というお題を頂いたので、今回のテーマは「婚外恋愛は成り立つか?」です。

婚外恋愛を成り立たせる高度なノウハウ

最初に私の中での結論を申し上げると、婚外恋愛を成立させるのは、かなり高度なノウハウが、夫婦ともに求められると思います。

だから、「婚外恋愛って合理的! 我が家でも導入しよう!!」と安易な気持ちで婚外恋愛を許可すると、かなりの割合の夫婦が大変な思いをすると考えています。

なぜ、婚外恋愛が難しく、高度なノウハウが必要なのでしょうか。

一つ目は、気持ちの問題です。婚外恋愛は、結婚と恋愛を別物として、それぞれ別々に成立させるという考えです。これを、婚外恋愛をしている相手と配偶者との間で綺麗に切り替えられるかといえば難しいですよね。

婚外恋愛を許可していて、夫婦がセックスレスだったとしても、夫婦間での肌の触れ合いがゼロということはありません。ちょっと肌が触れたり、配偶者とセックスをしようとしたときに、「この人、いつもは他の相手と肌を触れ合っているんだよな」というのを考えると、どうも気持ちが乗らないという人はいるかと思います。

家族と恋人、どちらとクリスマスを過ごす?

二つ目は、家庭と婚外恋愛のバランスを取るのが難しい。例えば、盆正月やクリスマスやバレンタインデーみたいなイベントがあったときに、配偶者と婚外恋愛の相手のどちらを取ったらいいか。もちろん、ルールの上では家庭を最優先としていたとしても、婚外恋愛をしている相手にだって事情はあるし、感情はあります。

「クリスマスぐらいは一緒にいてほしい」と婚外恋愛をしている相手から言われて、「前にも言ってるけど、家庭が最優先で、あなたは二番目だからね」と返せるものかといえば、簡単じゃないですよね。

イベントごとは夫婦にとっても、婚外恋愛をしていても(恋愛をしていても)重要なものですから、かなりの割合でバッティングすることになります。