異国で心が通い合う、孤独な男女の奏でる詩『ある海辺の詩人-小さなヴェニスで-』

ある海辺の詩人-小さなヴェニスで- アンドレア・セグレ チャオ・タオ ラデ・シェルベッジア マルコ・パオリーニ ロベルト・シトラン ジュゼッぺ・バッティストン アルシネテラン 2011 Jolefilm S.r.l.- Æternam Films S.a.r.l – ARTE France Cinéma

 美しい映像と詩。惹かれ合う男と女。
愛し合う2人が心を通わせていく言葉を聞きに、このイタリア映画を楽しんでみませんか?
『長江哀歌』で2006年ヴェネチア国際映画祭グランプリを受賞したチャオ・タオが主演を務め、監督・脚本は数々のドキュメンタリー作品を手がけてきたアンドレア・セグレ。各国の映画祭で多数受賞した本作では、異国で出会う男女のラブストーリーを情感溢れる映像で切り取っています。

 美しい漁師の町、キオッジャ。母国に残した息子をいつかこの町に呼び寄せようと、酒場で働く女性シュン・リー(チャオ・タオ)は、スラブ系移民の「詩人」と呼ばれる男べーピと出会う。生まれ育った環境も年齢も違う2人は、美しい詩を通して孤独を分かち合い、お互いにとって大切な存在になっていく。
しかし、小さなこの町では2人の関係が悪い噂として広がり、シュン・リーは未来のためにある決断をする――。

 各国で絶賛されているこの物語は、詩情豊かな映像美で繰り広げられています。
どのシーンも主人公の感情を投影したかのような心に訴えかける映像で、その情熱的な風景にウットリするはずです。
シュン・リーがべーピと異国で暮らす息子という「大切な人」のために、そして自分自身のために下した決断とは一体何なのでしょうか。
愛する人を持つ人なら誰もが感動する結末が待っています。ぜひ、スクリーンで2人の人生の“詩”を体感してください。

ある海辺の詩人-小さなヴェニスで- アンドレア・セグレ チャオ・タオ ラデ・シェルベッジア マルコ・パオリーニ ロベルト・シトラン ジュゼッぺ・バッティストン アルシネテラン 2011 Jolefilm S.r.l.- Æternam Films S.a.r.l – ARTE France Cinéma

3月16日より、シネスイッチ銀座他にて全国順次公開

監督・原案・脚本:アンドレア・セグレ
出演:チャオ・タオ、ラデ・シェルベッジア、マルコ・パオリーニ、ロベルト・シトラン、ジュゼッぺ・バッティストン
配給:アルシネテラン
原題:IO SONO LI /2011年/イタリア、フランス映画/98分
URL:映画『ある海辺の詩人-小さなヴェニスで-』公式サイト

Text/Michihiro Takeuchi