おひとり旅にふさわしくない「インスタント観光地」って?

横柄な店員の態度で気づいたこと

ひとり旅をしている女性 Unsplash

おひとり旅のいいところは、誰に気兼ねすることなく、自分の好きな場所、好きな時間に行けることです。
突然のスケジュール変更だって、自分さえOKならへっちゃら。

だけど、おひとり旅であんまりお勧めしない、というか、和久井は「もうゼッタイ! 行かない」と思ってるところがあります。
それは「インスタント観光地」です。
普段は静かな町なんだけど「とあるお祭りの日だけ」とか「紅葉シーズンだけ」とか「桜の季節だけ」、評判を聞きつけた観光客がワンワン集まる場所です。

日常的に観光地を担っているところならいいんです。だから、京都にはよく行きます。だけど「インスタント観光地」にはリピーター獲得という概念があんまりないようです。
「とにかくこの時期に稼げるだけ稼いどけ!」
って感じ。
そのため、おひとり客は彼らの目に入りません。

去年の秋に、紅葉を見に行ったんです。ここ10年くらいで突然人が増えた、という場所でした。川沿いの道路には土産物屋飲食店が並び、対岸には真っ赤に燃え上がる木々。それを眺めながらそぞろ歩く観光客。

で、まあそこの飲食店がひどかった、という話です。

店に入ったら「どうぞ」というので、店内に進んでいったら、店で偉そうにしている中年男性に「ちょっと待て!」と言われ、「あんたはこっち」と、入り口近くの席を指差されました。
どうやら、対岸の紅葉がよく見える絶景をウリにしていた店だったようで、別に「いい席案内しろ」とは思いませんが、「ちょっと待て」はないんじゃないですか。どうぞと言われたから店内に進んだだけで。

「さっきの言い方はないんじゃないですか」
と言ったら、大声で、
「この人、窓際の席じゃないのが気に入らないんだってよ!」
と周りのお客さんに言いふらされました。

こういう場合、こちらには仲間が誰もいないので、圧倒的に不利です。
今、書きながら思い出し怒りがワンワン湧いています。